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株式会社BCNは、家電量販店など23社約2,300店舗(2007年9月現在)のPOSデータを集計した「BCNランキング」における2007年6~9月のデジタル家電/パソコン市場動向と、年末商戦の需要見通しの分析結果を発表した。 薄型テレビのフルHD化、リンク機能搭載モデルの増加による効果が、DVDレコーダなど、デジタル家電市場全体に波及し始めており、デジタル家電全体の需要を活性化させている。 ■ 薄型テレビはフルHD対応/リンク機能搭載モデルの増加傾向続く 薄型テレビ全体では、9月の販売台数は前年同月比124.4%、金額ベースでは同113%でいずれもプラスとなった。
6~9月までのピークは7月で、台数は前年同月比137.3%、金額は同120.4%。その後9月までなだらかに減少している。 液晶テレビ全体は、9月の販売台数が前年同月比125%、金額は同116%、PDPは台数が同122.6%、金額が同102.6%となった。 サイズ別では、液晶テレビにおいて50型以上の割合が金額ベースで5月の18.3%から22.2%に拡大。PDPでは、台数/金額ともに40~50型未満モデルの割合が増加しており、9月の台数ベースで50.9%を占めるほか、金額でも50.0%が50型未満モデルとなった。 フルHD対応モデルの割合については、9月の薄型テレビ全体における割合が24.8%。液晶テレビでは24.5%、PDPでは27.3%と、いずれもフルHDモデルの増加が続く。リンク機能搭載モデルについても増加傾向で、9月の薄型テレビ全体における割合は64.7%、液晶テレビでは63.3%、PDPは76.1%となった。 単価平均額については、9月の薄型テレビ全体における平均額が14万円で、大きな動きはなく安定している。なお、液晶テレビ全体では13.0万円で、PDPは22.1万円。サイズ別では50型以上の液晶テレビの平均額が43.0万円で5月の48.4万円から下落したほか、PDPでは、50型未満モデルの平均額が21.5万円で5月の25.6万円から値を下げている。 9月のメーカー別台数シェアトップは、液晶テレビがシャープの45.2%、PDPが松下電器で73.8%と、いずれも変更はない。液晶テレビにおいては、2位がソニーの21.1%、3位が松下電器の12%、4位が東芝の11.8%となった。 ■ フルHDモデルが牽引するデジタルビデオカメラ市場
DVDレコーダ市場では、台数ベースでは、5月の前年同月比75%から、7月に同95.7%まで回復したが、9月には同89.4%まで減少した。 金額ベースでは、5月の同84.7%から7月には同105.2%にまで回復し、9月は同99.4%で前年並みとなっている。同社では前年並みを維持した理由として「ハイビジョン対応とリンク機能の効果」を挙げている。 ハイビジョン対応/リンク機能搭載モデルのレコーダ全体に占める割合は、台数ベースで64.2%、金額ベースでは68.5%となっている。 そのほか、HD DVDレコーダやBlu-ray Discレコーダなどの次世代DVDモデルについては、9月の台数シェアはレコーダ全体の1.8%、金額では3.8%となった。 レコーダ全体のメーカー別台数シェアは、リンク機能の効果などで、シャープが32.8%でトップ、次いで松下電器が31.9%となった。以下東芝(17.5%)、ソニー(10.8%)と続く。
デジタルビデオカメラ全体では、HD対応機種が牽引役となり、9月の台数は前年同月比102.2%、価格は同108.2%となった。 記録メディア別ではHDDモデルが40.8%、HDD/DVDモデルが9.4%、DVDモデルが22%、SDカードモデルが13.4%。Blu-ray Disc(BD)搭載モデルについては、BDのみが0.1%、BD/HDDモデルが3%としている。 メーカー別台数シェアでは、ソニーがトップで41.1%、次いで松下電器が19.8%、ビクターが15.6%、日立が13.6%、キヤノンが9.7%となっている。 □BCNのホームページ ( 2007年10月11日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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