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デノン、ビットストリーム出力可能な高級BDプレーヤー
-約10万円低価格なBDトランスポートも


2008年1月下旬発売

標準価格:231,000円~336,000円


 株式会社デノンコンシューママーケティングは、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどの最新音声フォーマットのビットストリーム出力/リニアPCM変換に対応した、Blu-ray Discビデオプレーヤー「DVD-3800BD」を2008年1月下旬に発売する。価格は336,000円。

 また、それら音声フォーマットのデコードに対応したAVアンプとの組み合わせを想定し、ビットストリーム出力のみ可能なBDトランスポート「DVD-2500BT」も231,000円で同時期に発売する。カラーリングは両モデルともプレミアムシルバー。

 どちらのモデルも、Ver.1.3a対応のHDMI出力端子を搭載。ドルビーデジタル+(DD+)、ドルビーTrueHD、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audioなどのビットストリーム出力に対応。デコーダを内蔵したAVアンプなどとHDMI接続することで、デコード処理をアンプ側で行なえる。

 また、「DVD-3800BD」はデコーダも内蔵しており、それらのフォーマットをリニアPCMに変換し、HDMI出力が可能。HDMIのPCMマルチチャンネル入力に対応したアンプと組み合わせられるほか、アナログの7.1ch出力も用意している。


■ DVD-3800BD

DVD-3800BD

 映像の1080/24p出力が可能。対応ディスプレイと組み合わせることで、映画フィルムの質感を最大限に引き出せるという。さらに、DVDプレーヤーの高級モデル「DVD-A1XVA」で開発された高画質回路を継承。I/P変換や、最大1080pへのアップスケーリング用回路として、「REALTA」を搭載している。

 演算処理は10bitで行なっており、モーションディテクション能力を向上。フィルムソースの3:2パターンだけでなく、それ以外のパターンでもピクセル単位で高速/的確に規則性を検知し、精度の高いI/P変換が行なえるという。スケーリング処理では、DVDのコンポーネント信号をRGBで出力する際にも、出力解像度に応じて最適な変換処理が行なえるという。

 デジタルノイズリダクション機能も搭載。DVDだけでなく、BDビデオ再生時にも効果を発揮するという。画像補正には、独自のエンハンサー技術「D.P.I.C.機能」を採用。10bit演算処理での検出・補正を行なうことで、輪郭補正の精度を高めたほか、ターゲットとなる画素の周辺画素の影響も考慮に入れたエンハンス処理で、合計9画素の映像データをサンプルし、解析する新アルゴリズムを採用。垂直/水平、斜め方向の画像をピクセル単位で細かに検出/処理し、より自然な画質を目指している。

 D.P.I.C.機能以外にも、コントラストやシャープネス、白レベル、クロマレベル、ノイズリダクション、ガンマなど、細かな画質調節が可能。ビデオ用DACは12bit/297MHz。NSV(ノイズ・シェープド・ビデオ)技術も使われている。

 音質面では、新開発の「D.D.S.C.-HD」を採用。設計技術の核として培ってきた「D.D.S.C.」(Dynamic Discrete Surround Circuit)を、最新音声フォーマットに対応させるべく、ブラッシュアップしたもの。具体的には「ディスクリートデバイス」、「高性能DSP」、「全チャンネルに搭載した高精度DAC」で構成されている。

 サラウンド再生のために必要な信号回路を1つ1つのブロックに独立させ、ディスクリート化。デコーダ部には32bitの最新DSPを2基搭載。DACには、差動動作の24bit/192kHzを2ch用に1個、7.1ch用に4個搭載。ステレオ再生とマルチチャンネル再生用に独立した回路を用意することで、SN比やダイナミックレンジなどの諸性能を向上させている。

 PCM信号に対しては、16/20bitの信号を24bitに拡張して処理する、独自の「AL24 Processing Plus」を搭載。全チャンネルに対して処理を行なうほか、2ch専用出力に対しては、上位機種に採用されている「Advanced AL24 Processing」を適用。時間軸上でのアップサンプリング/データ補間を行なう。

 ドライブは同社オリジナルメカニズムを採用。防磁・防塵・遮音性を高めるために、メカユニット全体を上下のシールド板金で覆っている。異種素材を組み合わせたハイブリッド構造「S.V.H.」(SUPPRESSVIBRATION HYBRID)のローダーを用いて、ディスクの回転を安定化させた。DVD+R/RW、DVD-R、DVD-RW(VRモード)、CD-R/RWの読み込みも可能で、DivXファイルやMP3/WMA/JPEGの再生もサポートする。

 筐体内でビデオ/オーディオ回路を分離するとともに、各回路と基板を分離配置。干渉による信号劣化を排除している。また、トップカバーは2層構造、ボトムシャーシは3層構造となっており、防振にも注力している。

 映像出力はHDMI出力×1系統、コンポーネント(RCA/BNC)×2系統、コンポジット×1系統、S映像×1系統を用意。音声は光デジタル×1系統、同軸デジタル×1系統、ステレオ音声(RCA)×1系統、7.1chアナログ音声×1系統を用意。コントロール用のRS-232C端子も備える。S/N比は125dB、ダイナミックレンジは110dB。外形寸法は434×399×139mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10.8kg。


■ DVD-2500BT

DVD-2500BT

 HDMI出力を1系統と、コントロール用RS-232C端子のみを備えるBDトランスポート。最新音声フォーマットのビットストリーム出力は可能だが、デコーダは内蔵しておらず、リニアPCMマルチチャンネルに変換しての出力や、アナログ音声出力は行なえない。

 1080/24p出力に対応するほか、I/P変換や1080pまでのアップスケーリング機能も装備。細かな画質設定なども行なえる。

 ドライブには自社のメカニズムを採用。DVD+R/RW、DVD-R、DVD-RW(VRモード)、CD-R/RWの読み込みも可能で、DivXファイルやMP3/WMA/JPEGの再生もサポートする。なお、防磁・防塵・遮音性を高めるために、メカユニット全体は上下のシールド板金で覆われている。

 筐体内でビデオ回路、電源回路を分離。トップカバーは2層構造、ボトムシャーシは3層構造となる。外形寸法は434×391×139mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9.4kg。

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/dvd3800bd_2500bt.html

(2007年10月17日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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