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広色域対応HDMI機器は「HDMI 1.3(x.v.Color)」に
-新表示ルールを規定し、対応機能を明確化


HDMI Licensing レスリー・チャード社長

10月17日開催


 ディスプレイ/再生機器向けのデジタルインターフェイス「HDMI」の規格ライセンスや普及活動を行なう米HDMI Licensingは17日、HDMI搭載機器におけるロゴ使用について新しいガイドラインを発表した。

 新ガイドラインは、HDMIのバージョン情報だけでなく機能を明示することで、HDMI搭載製品が“どの機能に対応しているのか”を明確にすることを目的としている。今後、各機器メーカーに採用を求めていく。

 例えば、HDMI 1.3では広色域規格「x.v.Color」や、8bit超の色情報を扱える「Deep Color」などを定めている。ただし、これらの機能はHDMI 1.3の必須機能ではなくオプションとして選択可能な規格のため、機器が対応しているか、していないかは、バージョン情報だけでは判断できない。

 そのため、同じHDMI 1.3のチップセットを搭載し、HDMI 1.3対応と表示しているテレビ製品でも、あるテレビではx.v.Colorを実装し、あるテレビでは実装していないなど、搭載機能を判別できないという問題があった。また、メーカーによって同じテクノロジでありながら、Deep Colorを“Extreme Color”とするなど、異なる呼称を用いて判別を難しくするなど問題も生じていたという。

 こうした問題を解決すべく、HDMI Licensingが策定したのが、HDMIの商標とロゴ使用に対する新しいガイドラインとなる。

 新ガイドラインでは、Deep Colorとx.v.Colorに対応している場合、「HDMI 1.3(Deep Color、x.v.Color)」とバージョン名にあわせて対応機能も表記することを義務付ける。単に「HDMI 1.3」という呼称をのみを記載した場合は、ロゴ表示は許可されない。

 また、各機能対応を表記する際の最低限の技術要件を規定した。Deep Colorでは「8bitを超える伝送、処理、表示が可能」という要件を満たす必要がある。また、x.v.Colorでは「sRGBの色空間100%以上の伝送、処理、表示」を最低要件として定義しているという。

 ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioの最新音声のビットストリーム対応などについても、メーカーに記載を求めていく方針。

HDMI 1.3のDeep colorやx.v.Colorの搭載は任意で機器メーカーが選択できるため、各製品で“何に対応しているのか”わかりにくい 新ガイドラインにより、対応機能を明確化

 ケーブルについては、HDMI仕様で「カテゴリ1」と呼ばれる75Hz/1080iまでの伝送に対応するケーブルは「Standard」と定義。一方、カテゴリ2と呼ばれる8bit超の色深度、120Hz以上、1080p以上の信号伝送が可能なケーブルについては「High Speed」と定義し、製品にラベルを付けて識別可能とする。

 新ガイドラインは10月16日より効力を生じ、メーカーにも16日以降に発売するHDMI関連製品については、新しい規定のもと用語を統一し、機能別表示を行なうよう求めていく。16日発売以降の製品でも、2008年の10月16日以前に出荷する製品やパッケージ、カタログ資料などについては修正やリコールの必要はない。2008年10月16日以降に発売するHDMIロゴを付与した製品については、新しいガイドラインに則った機能表示を行なう必要がある。


■ HDMIがHD環境の標準インターフェイス。「DisplayPortは必要無い」

各製品カテゴリでHDMI対応が進む

 HDMI Licensingのレスリー・チャード社長は、「HDMIの搭載機器出荷は2008年に2億台という予測が出ているが、私はこの予測を超えると感じている。バージョン1.3での帯域拡張など、常に“次の機能”を探求して、ユーザーを驚かせる機能を実現していく」とHDMIの需要の高さと、拡張性について説明。HDMI採用企業は10月現在725社と、世界中の多くの企業から支持されていることを訴えた。

 また、搭載製品の低価格化については、「50ドルのDVDプレーヤー、429ドルの液晶テレビでも採用されている。HDMIはハイエンド向けの規格ではなく、HDを扱うための標準的なインターフェイス」と説明した。

 今後の製品展開としては、テレビやDVD製品だけでなく、PCやビデオカメラ、ポータブル機器への採用が進むと予測。特にPCについては、グラフィックチップへの機能統合が進んだことにより、特にメディア再生機能を強化したノートPCなどでHDMIの浸透を期待しているという。また、「HD DVDやBlu-rayの普及、ゲーム機の浸透、ワールドカップやスーパーボウル、オリンピックなどのイベントでHDコンテンツが増えることもHDMIの普及を後押しするだろう」としている。

低価格DVDプレーヤーなどでもHDMI対応が進む PC市場でもHDMIが支持されている

 なお、HDMI Licensingでは、PC用のインターフェイス規格としてHDMIとほぼ同じ物理規格で音声対応を省いた「UDI」を提唱していたが、「PCメーカーからUDIへの強い支持が得られていない。彼らの意見は、家電との連携を考えればHDMIが望ましいというもの」としており、PC用のインターフェイスとしてもHDMIを積極的に訴えていくという。

 主にPC向けにVESA標準規格として定められた「Display Port」については、「HDMIに対して何か改善や新しい機能があるわけではない。またロイヤリティフリーとしているが、実際にはそうではない。さらにHDMIとは互換性がなく、HDMIと同時に使うのであればドングルが必要となる」と説明。「家電、PC問わずにHDMIが利用できる。なぜ、DisplayPortが必要なのか、理解できない」とHDMIの優位性を訴えた。

□HDMI Licensingのホームページ(英文)
http://www.hdmi.org/
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-11月発売のPS3に搭載。画質向上とDVI互換をアピール
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060714/hdmi.htm

( 2007年10月17日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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