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楽天株式会社と株式会社アクトビラは22日、業務提携契約を締結。デジタルテレビ向けのポータルサービス「アクトビラ」で、ショッピングモール「楽天市場」のサービスを提供開始する。 22日よりサービスがスタートしており、アクトビラベーシックではメニュー上部に、「アクトビラビデオ」対応テレビでは左側のメニューに「楽天市場」のタブを用意し、アクトビラ用楽天市場にアクセスできる。
アクトビラ対応テレビで約21,000店、1,000万品以上の商品の情報を楽しむことができ、「店舗が(アクトビラに)出したくないと指定している商品を除いて、すべての楽天市場の情報をテレビで利用できる」という。また、テレビでの表示やリモコン操作などを考慮して、PCではテキストで紹介している商品カテゴリなどを、写真を中心にするなどの工夫を施しているという。 ただし、現時点でテレビ上で行なえるのは、情報の確認のみ。購入時の課金処理は、ケータイ版の楽天市場にアクセスするか、PC用の楽天市場サービスで行なう必要がある。携帯電話決済時には、QRコードをテレビ上に表示して、カメラ機能で携帯電話に取り込み携帯用の販売サイトにアクセスする。また、テレビのサイト上に表示されたメールフォームから、URLが記されたメールをPCやケータイに転送。同メールのURLから販売サイトに移行して、決済を行なう。PCや携帯電話からの購入時には、楽天のユーザーID無しでも決済可能となっている。
楽天では、今後テレビ上での決済システムの構築に向けて作業を進め、「来年のどこかの段階でお目にかけたい(楽天 和田圭 執行役員)」としている。その際には、楽天のユーザーIDを使った課金システムが導入される見込み。 ■ 2011年に対応機器を7,000万台に。現在の利用台数は20万台
アクトビラ代表執行役副社長の久松龍一郎氏は、地上アナログ放送が停波する2011年のデジタルテレビ普及台数を1億台と予測し、「その中の70%、7,000万台をアクトビラ対応としていきたい」と目標を設定。なお、現在アクトビラサービスの利用状況については、「約20万台が実際に利用されている」という。 コンテンツに関しては、「さまざまなメジャープレーヤーと協力して、すべてのジャンルを充実させていきたい。その第1弾が今回の楽天市場」と紹介した。なお、「アクトビラ全体で全てのジャンルのコンテンツを揃えることを目標にしている」とのことで、「将来の可能性は否定しない」としながらも、楽天と競合するショッピングサイトの追加は考えていないという。 また、楽天の和田圭 執行役員は、アクトビラ対応の理由を「楽天市場のサービスに触れる時間をいかに多くするかという問題の対応策を考えていた。テレビ対応は、携帯電話を含めたマルチデバイス対応戦略の一環」と説明。1月に同社が行なったAPI公開の成果を生かして、約2カ月でアクトビラ対応を実現したという。
□アクトビラのホームページ ( 2007年10月22日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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