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株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、人形をコマ撮りで動かすストップ・モーション・アニメの巨匠、レイ・ハリーハウゼンの全作品を収めたDVD-BOX「レイ・ハリーハウゼン コンプリートコレクション」を12月19日に発売する。19枚のディスクに15作品を収めており、価格は62,790円。世界で8,000セットの限定生産となっている。
この発売を記念し、東京国際映画祭の一環として、10月24日に「TOHOシネマズ六本木」にて作品の上映会を開催。モノクロからカラーライズ化された3作品が世界初となるスクリーン上映され、監督の大ファンだという眞鍋かをりさんと林家いっ平さんが駆けつけた。代表作“シンドバッド”シリーズに登場するキャラクターをイメージしたコスプレでトークショーも行なった。
レイ・ハリーハウゼンとは、人形をコマ撮りで動かすストップ・モーション・アニメを駆使して、'50年代から'80年代にかけ、シンドバッド・シリーズや恐竜映画など、様々な特撮映画を生み出した人物。エイリアンや魔物と人間の俳優を共演させる撮影技法を得意とし、その映像的インパクトと、自らデザインしたクリーチャーの造形のユニークさ、動きのなめらかさなどが大きな話題となり、後の映画界にも多大な影響を与えている。 今回のDVD-BOXは、初期作品から「タイタンの戦い」まで、スタジオの枠を越えて全作品を収録したのが特徴。「地球へ2千万マイル」、「シンドバッド7回目の航海」、「H.G.ウェルズのSF月世界探検」などが集められている。
また、初期のSF 3作品である「地球へ2千万マイル」と「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」、「水爆と深海の怪物」は、ハリーハウゼン自身の指揮により最新技術を使い、カラー版で収録している。
さらに、特典としてティム・バートンとハリーハウゼンの対談も収録。USコミック版「20 million Miles more」の画像も収めるほか、ドキュメンタリー集や未発表作品のテスト・フィルム、著名人ファンのコメントや各作品の情報を収めたガイドブックも付属する。 また、「地球へ2千マイル」に登場した、金星竜イーマのスタチュー(塗装済みフィギュア)も同梱。当時使用した撮影モデルを完全再現したという、全高約30cmの大型フィギュア。ハリーハウゼン監修により、ジェントルジャイアント社が復刻したもので、シリアルナンバーも付いている。 イベントに出席した眞鍋かをりさんは、「こんなに多くのお客さんがいらっしゃっていて、本当に人気があるんですね!」と、ハリーハウゼンファンの多さに驚いた様子。 作品を観ての感想として「CGに慣れているので、逆にとっても新鮮。コマ撮りなのにメデューサの髪の動きも滑らかで驚きました!」と興奮していた。
林家いっ平さんは「現代のSFやアクション映画の教科書」と、ハリーハウゼン作品の影響の大きさを説明。今回のコスプレについては、「子供の頃にもこの衣装を着ましたが、今なら林家一門でガイコツ軍団を演じたいですね」と語り、会場の笑いを誘っていた。
□SPEのホームページ
(2007年10月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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