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パイオニア株式会社は、カーナビゲーションシステム「HDD楽ナビ」の発売を記念した「楽ナビ ART CAR COLLECTION」(楽コレ)を11月8日~11日に六本木ヒルズで開催。初日の8日、写真家の荒木経惟さんやタレントの千秋さん、モデルの鈴木えみさんなどのゲストを招いたオープニングイベントを行なった。
同イベントは、アーティストによるカーペインティング/ラッピング作品を展示するもので、荒木さんや千秋さん、鈴木さんのほか、リリー・フランキーさんや日比野克彦さん、版画家の山本容子さんらが手がけた計10作品が展示される。会場は六本木ヒルズの森タワー2F「Hills Cafe/Space」と、隣接する通路沿いの「O-YANE PLAZA」で、自由に観覧できる。 10月に発売されたHDD「楽ナビ」は、7型ワイド液晶ディスプレイと40GB HDDを内蔵する「AVIC-HRZ009G」(262,500円)など5機種で、新機能としてインターフェイスを自由にカスタマイズ可能な「マイセットアップ」を搭載。使用頻度の高い機能などを自分で選択してボタンを画面内に配置できるほか、画面の配色やメニューの画面表示などを好みの内容に設定できる。 今回のイベントは、「自由にカスタマイズできる」点をアピールすることを目的に企画されたもの。車体にはフォルクスワーゲンの「Polo 1.4 Comfortline」を使用し、各アーティストが外装のデザインを行なった。展示された各車にはHDD「楽ナビ」の新製品が実装されている。また、会場には「楽ナビ」のタッチ&トライコーナーも設けられている。 展示作品のうち、日比野克彦さんの作品はチャリティーオークションに出展予定。そのほか9台については11月17日~12月16日の期間に全国で店頭キャラバンを実施する。
■ 「おでんくん」、「究極のエロ」などテーマは多様
参加アーティストを選ぶキュレーターを務めた、クリエイティブディレクターで京都造形芸術大学教授の榎本了壱氏は「楽ナビは小さくて素晴らしい機器。車に取り付けるものだから、車の中をのぞいてもらうために考えた」と主旨を説明。「決定した時、まず最も信頼を置いている作家の荒木さん、リリーさん、山本さん、日比野さんの4人に声を掛けた」という。 また、国際的に活躍する若手アーティストとして、ファッション界からmintdesignsの2人と、イラストレーターの牧かほりさん、Ed TSUWAKIさん、中山ダイスケさんを選定。さらに、「アートやクリエーションに興味があリ、実際に制作などもしている方」として、千秋さんと鈴木えみさんを選んだという。 参加アーティストのうち、荒木さんやリリーさん、千秋さん、鈴木さんら6組7名がオープニングイベントに参加、それぞれの作品に込めた思いを語った。
「免許は無いが車好き」というリリーさんは、アニメ化もされたキャラクターをモチーフにした「おでんくんカー」をデザイン。「昔の紙芝居屋のように、子供が後から追いかけてくるような」イメージだという。制作時のエピソードとして「台風で、絵の具がなかなか乾かずに苦労した。天井を描くときにはへこまないようにするために“ツイスターゲーム”みたいな格好で描いた」と笑いを誘った。
千秋さんは「見た人が元気に、ハッピーになるように」という「LET'S GO HAPPY」がテーマ。楽ナビについて「ケータイでは画面デザインを変えたりできるのに、なんでカーナビだけ決まったものしか使えないの? と思っていた。好きな人は毎日でもデザインを変えて、自分だけのドライブをしたら楽しくなる」とコメントした。 なお、千秋さんの作品には小さな仕掛けがあり「正面に立って願い事をし、車のどこかに隠された3つのキーワードを探すことができればかなう」という。
荒木さんのテーマは「カーフラワー」。「ずっと花を撮っているが、花は究極のエロだ。街のなかにエロを走らせる、生殖器が街を走る」と過激なメッセージ。さらに「霊柩車にぴったりだ。死体になって俺が乗る」と終始、会場を沸かせた。
□パイオニアのホームページ ( 2007年11月8日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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