|
シーエスアール株式会社は19日、無線LANを利用したポータブルインターネットラジオ端末を開発するためのリファレンスデザイン「RadioPro」を発表した。機器開発メーカー向けに提供されるソリューションで、量産出荷はすでに開始している。部品コストは15ドル未満。 また、Bluetoothを内蔵するポータブルオーディオプレーヤー機器を開発するためのリファレンスデザイン「BlueCore Player」も出荷を開始している。部品コストは10ドル未満としている。 ■ RadioPro
無線LAN用ICやマルチメディアプロセッサなどのハードウェアと、ソフト開発キットの構成で提供されるポータブルインターネットラジオ端末用リファレンスデザイン。 同社では、「低価格のインターネットラジオ端末の開発が容易に行なえるほか、既存製品に組み込むことで、無線インターネットラジオ機能の追加も可能」と説明。採用製品については、2007年のクリスマス頃に市場に登場する予定としている。 同社製Bluetoothコントローラチップをベースに、64MIPSのDSPやRISCプロセッサなどを統合したメディアプロセッサ「BlueCore5-Multimedia」を採用。フラッシュメモリなども内蔵するが、Bluetooth機能は省略されている。 再生フォーマットはWMA、MP3、RealAudioに対応。他のコーデックも開発キットで追加できる。出力端子として、アナログ音声や光デジタル音声が搭載可能。 ネットワーク接続用に、IEEE 802.11b/g対応の無線LAN IC「UniFi-1」を搭載。WEP/WPA/WPA2などのセキュリティ機能も備える。 ディスプレイ出力も可能で、開発キットを利用して、メニュー部のデザインを修正したり、内部のソースコードを改変し、機能の追加や省略なども行なえる。ただし、日本語表示などには対応していない。インターネットラジオ局のデータベースとして、「vTuner」ポータルへのリンクが提供され、1万局以上のラジオ局リストから選択して利用できる。ラジオ局リストは他のポータルサイトも設定できる。 また、インターネット接続時に自動でファームウェアを取得し、次回起動時にアップデートする機能も備える。電源は電池駆動に対応。連続駆動時間は、容量1,500mAHの電池利用時で最長25時間。
■ BlueCore Player
Bluetooth Ver.2.1/2.0 + EDRに準拠するポータブルオーディオプレーヤーを低価格で開発できるリファレンスデザイン。ハードウェアと開発ソフトなどで構成される。 RadioProと同様、DSPやRISCプロセッサなどを内蔵したメディアプロセッサ「BlueCore5-Multimedia External」を搭載。Bluetooth通信機能も内蔵し、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。 SDカードや内蔵メモリ内のMP3再生が可能。Bluetooth接続したヘッドフォンへの送信時に、SBCコーデックへのトランスコードを行なわずにMP3のままストリーム送信が行なえる。 また、開発キットを利用し、メニュー部のデザイン修正や、内部のソースコードを改変し、機能の追加や省略なども行なえる。 カラーディスプレイの接続に対応。英語のほか、日本語や中国語表示もサポート。光デジタル音声出力も備える。 リチウムイオンバッテリ駆動に対応し、連続再生時間は14時間以上。充電機能を内蔵し、USBバスパワー給電にも対応できる。
□CSRのホームページ(英文) ( 2007年11月19日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|