NHK、加CATVのDiscoveryにハイビジョン番組を提供 －「世界遺産100」などを3年契約で70時間以上

　日本放送協会(NHK)は26日、CATVの「ディスカバリーチャンネル・カナダ」に、NHKのハイビジョン番組を3年間で70時間以上提供する包括契約を結んだと発表した。

　契約内容は、2007年10月～2010年9月の3年間で、70時間以上のNHKのハイビジョンドキュメンタリー番組を提供するというもの。ディスカバリーチャンネル・カナダが運営するチャンネルの一つ「Discovery HD」で放送される。同チャンネルの受信契約数は、カナダ国内の約50万世帯。

　提供する番組は「日本人カメラマン野生に挑む－中村征夫 日本海に怪魚コブダイを追う」(52分×1本)、「神秘の海・富山湾 ～海の中までアルプスが続く～」(52分×1本)、「世界遺産100」(5分×78本もしくは国際版26分×13本で検討中)などを予定する。

　NHKでは、韓国とロシアの衛星ケーブルハイビジョンチャンネルにこれまで各150時間以上の番組を提供するほか、アメリカや中国、中東などへの供給も行なっているが、3年に渡る今回の契約期間は最長。ディスカバリーチャンネル・カナダが「質の高いハイビジョン番組を確保したい」として実現したという。契約は株式会社国際メディア・コーポレーション(MICO)を通して結ばれた。

　Discovery HDは、2003年より開始されたカナダ初の24時間ハイビジョンCATVチャンネル。NHKとは2006年に協力協定を結んでおり、NHKで10月14日に放送された月周回衛星「かぐや」からの月面ハイビジョン映像は、カナダでも同日に放送された。

　なお、ディスカバリーチャンネル・カナダのサイトでは映像配信も行なっており、「かぐや」の映像も配信されているが、NHKは「今回の契約にネット配信は含まれない」としている。

□NHKのホームページ
http://www3.nhk.or.jp/
□ディスカバリーチャンネル・カナダのホームページ
http://www.discoverychannel.ca/
□ニュースリリース
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/kokusai/pdf/2007/11/20071126.pdf

( 2007年11月27日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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