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丸紅インフォテック株式会社は、米ALTEC LANSINGのヘッドフォン/イヤフォンシリーズ「Upgrader Series Headphones」(UHPシリーズ)を12月中旬に発売する。イヤフォンは4製品を用意しており、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。
ALTECは、米国市場向けにヘッドフォン/イヤフォンを販売しているが、日本のヘッドフォン/イヤフォン市場への参入は今回が初となる。
■カナル型 カナル型イヤフォンは「UHP336」と「UHP306」の2モデルを用意。Ultimate Earsとパートナーシップを結び、同社技術も取り入れて開発したという。また、ALTECの親会社である、Plantronicsがヘッドセット開発で培った人間工学技術も投入している。
「UHP336」はカナル型イヤフォンのハイエンドモデル。アーマチュア方式のユニットを1基内蔵。音の細部まで精密に再生できるとしている。入力感度は115dB。インピーダンスは13Ω。 ケーブルは1.2m長。曲げた形のまま固定できるタイプで、耳の上から裏側を通して利用する際などの装着性を向上させている。また、イヤフォン部とケーブルは切り離し可能で、ケーブルが断線した際の取替えが容易に行なえる。ケーブル単体での価格は現在のところ未定。
ダブルフランジ、シングルフランジなど、左右合計8個のイヤーピースを同梱。最適な装着感のものが選択できる。
「UHP306」は、ダイナミック型ドライバーユニットを搭載。入力感度は104dB。インピーダンスは16Ω。ダブル/シングルフランジを含む、6個のイヤーピースが付属する。ケーブルは1.2m長で布被覆タイプ。
両モデルとも、ケーブルを除く重量は14g。入力プラグは金メッキを施したステレオミニ。ネオプレーン素材のキャリングケースが付属する。
■インナーイヤー型
通常のインナーイヤー型とは異なり、特殊な形状のイヤーピースが付属する。耳穴の周囲を覆うような形状となっており、カナル型ほど耳奥まで装着しないが、高い遮音性能を持つのが特徴。 ユニットの口径はインナーイヤー型クラスで、UHP301、UHP101ともに15mm径。ドライバーにはネオジウムマグネットを使用している。UHP301とUHP101の違いはイヤーピース部のみで、イヤフォン部分の仕様は共通している。
UHP301のイヤーピースはソフトシリコンで、S/M/Lの3サイズを同梱。また、ケーブルの途中にボリューム調整も備えている。
UHP101のイヤーピースは形状記憶イヤパッドで、着脱はできない。耳に合わせて柔軟に形状が変化するため、サイズの異なるパッドは付属しない。また、ボリューム調整スイッチも省かれている。 ケーブル長はどちらも1.2mで布被覆。入力感度は110dB。インピーダンスは32Ω。ケーブルを除く重量は17g。
■ 日本のヘッドフォン/イヤフォン市場へ初参入
発表会には、ALTECのアジアパシフィックマーケティングディレクターのジェシカ・チュア氏が登壇。ジェシカ氏は'40年代に設立されて以降、劇場用大型スピーカー「Voice of the Theatreシリーズ」や、各種同軸ユニット、近年のiPod用スピーカーなど、同社が手掛けてきた代表的な製品を紹介。「人の声を中心とする、可聴周波数帯域の優れた音質がALTECサウンドの特徴」と説明した。 その上で、同社イヤフォン/ヘッドフォンのラインナップを紹介。カナル型や、独自形状のイヤーピースを採用したインナーイヤー型など、遮音性に優れた「SnugFit」と、オープンエア型の「AirFit」の、大きく分けて2つのスタイルを展開。それぞれにバリエーションモデルを用意し、室内外やスポーツなど、様々なシーンに対応できるラインナップの豊富さをアピールした。
また、製品の特徴として、Ultimate Earsに代表される他社との共同開発を紹介。アウトドアウェアメーカーのパタゴニアや、自転車メーカーのキャノンデールなどから、イヤーパッドに使われる素材や、形状記憶ワイヤー、耐久性のあるデザインなどを取り入れているという。
続いて、輸入総代理を務める丸紅インフォテックの商品MD本部マーケティング部企画開発課リーダーの佐藤正隆氏が、日本市場参入に伴う販売戦略を説明。
CEATEC 2007の同社ブースで実施した一般ユーザーへのアンケート結果を紹介しながら、1万円台を中心としたイヤフォン/ヘッドフォン市場の好調ぶりや、プレーヤー付属のイヤフォンに満足しないユーザーの声などを紹介。「ALTECのブランド力も活かしながら、音質や装着感に拘るユーザー層に向けて展開していきたい」と語った。
□丸紅インフォテックのホームページ
(2007年11月29日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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