|
株式会社アニメ・インターナショナルカンパニー(AIC)は5日、「新しいアニメのあり方を提案するプロジェクトチーム」として、「アニメ2.0」を発足。その第1弾作品が「Candy☆Boy」であることを明らかにした。 同作品は11月からニコニコ動画や、超! アニメロのページで第1話(約8分)が無料配信されており、映像のクオリティの高さや、作品の今後の展開などに関する情報が少ないことなどから、アニメファンを中心に話題になっていた。 ネットで配信されている第1話のショートアニメは、12月5日にドリーミュージックから発売されたMEILINの音楽CD「Candy☆Boy/My Sweet Darlin'」(MUCD-9006/1,500円)に付属する、DVDビデオに、ミュージックビデオと共に収録されている。音楽CDの付録として新作アニメが販売されるのは極めて珍しい展開。 AICによれば、こうした「ネットの特性を利用したトレーラーの公開」や、「同名の主題歌による音楽チャンネルへのミュージックビデオ的アプローチ」などの作品公開の手法が、「アニメ2.0」の特徴だという。 今後の展開についても「テレビアニメ化や劇場公開などの予定や情報を発表せず、プロセスを重視し、常にコラボレーションを図り、広がり続けていくポストモダニズム的なメディアミックス」を基本路線と説明。「新しいアニメのあり方を予感させること」をプロジェクトのコンセプトと位置付けている。 そのため、今後もストーリーは続いていくが、公開メディアなどは不明。第1話以降の無料ネット配信も、現在のところ予定されていないという。「アニメ2.0」のコンセプト通り、プロセスを含めた今後の展開が注目される作品と言えるだろう。
■ 作品紹介 アニメ作品の「Candy☆Boy」は、「ツンデレ? ヤンデレ? デレデレ(?!) 路線の王道を行く学園コメディー」と紹介されており、都内某所の高校に通う双子の女子高生、櫻井奏(さくらい かなで/声:生天目仁美)と、櫻井雪乃(ゆきの/声:柚木涼香)の2人が主人公。後輩の神山咲夜(かみやま さくや/声:加藤英美里)も巻き込み、女の子同士の少しアブノーマルな日常が描かれている。 AICでは今後の展開について明らかにしていないが、「アニメ2.0」のWeb上で「ジャケットの裏にヒントが…。『謎の女性』がどんなキャラクターかはお楽しみに…」とヒントを提示。同作品の監督であり、脚本も担当するほしかわたかふみ氏は「何気ないお話、になっていると嬉しいです。萌え=Hではなく、萌え和みでは……」という思いで、作品に取り組んでいるという。
AICは、「ああっ女神さまっ」シリーズや、OVAブームを牽引した「天地無用」シリーズ、最近では「ご愁傷さま二ノ宮くん」や「瀬戸の花嫁」など、様々なアニメ制作を行なっている老舗のアニメ制作会社。
□「アニメ2.0」のホームページ
(2007年12月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|