日立、60GB HDD搭載のBlu-rayビデオカメラ「Wooo」 －BDドライブとeSATA接続するフルHD/小型HDDモデルも

DZ-BD9H

2月12日より順次発売 標準価格：オープンプライス

　株式会社日立製作所は、フルHDビデオカメラ「Wooo」2モデルを2月12日より順次発売する。8cm Blu-ray Discドライブと60GB HDDを搭載した「DZ-BD9H」を2月12日に、60GB HDD搭載の「DZ-HD90」を3月3日に発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は「DZ-BD9H」が18万円前後、「DZ-HD90」が14万円前後の見込み。

■ DZ-BD9H

DZ-BD9H

　8cm BD/DVDの書き込みに対応した光学ドライブと60GB HDDを搭載したビデオカメラ。2007年8月発売の「DZ-BD7H」から筐体デザインなどや基本設計を引き継いでいるものの、感度を向上した新開発CMOSの採用や、画像処理回路「Picture Master Full HD」の制御アルゴリズムを最適化し、解像度を約10%向上するなど画質を向上。さらに、明るさを約1.4倍に向上した2.7型液晶ワイドモニターを搭載するなど機能強化を図った。

　撮像素子はAltaSens製の1/2.8型総画素数530万画素CMOS(動画有効画素数207万画素、静止画有効画素数約432万画素)を搭載。撮像素子の1,920×1,080ドットの領域を切り出して、フルHD記録に対応する。レンズのF値は1.8～3.0。35mm換算での画角は動画撮影時で約47～470mm(16:9時)、静止画時で約34.5～345mm(4:3時)。電子式の手ブレ補正も装備する。

　8cm BD-R/REへの直接記録とHDDへの記録に対応。また、HDDからBD-R/REへのダビングや、DVD-R/RW/RAMへのSD画質でのダビングが可能となっている。最高画質のHXモード利用時の場合、8cm BD-Rへ約1時間の記録が行なえる。

　画像処理回路「Picture Master Full HD」を搭載し、フルHD解像度の動画をMPEG-4 AVCフォーマットで記録できる。記録モードはHD画質がHX(1,920×1,080ドット/約15Mbps)/HF(1,440×1,080ドット/約11Mbps)/HS(1,440×1,080ドット/約7.5Mbps)の3モード。DVD記録時のSD画質モードとして、SX(720×480ドット/約9Mbps)/SF(720×480ドット/約6Mbps)の2モードを用意する。音声はドルビーデジタル2.0chで録音する。

　Picture Master Full HDには、ノイズ低減技術「Adaptive DNR」と偽色を抑制する「Advanced CCM」回路からなるハイビジョンカメラ用信号処理LSIを搭載。また、日立独自の適応型動き予測制御技術やビットレート最適化技術なども内蔵している。

　HDDからBDへのダビング時には、高速ダビングが可能なほか、8cm DVD-R/RW/RAMへのSD変換ダビングに対応。ダビング方法は、ダビングしていないシーンを自動的に選択/ダビングする「はじめて」、指定した日の録画映像をダビングする「ひにちで」、全映像をまとめてダビングする「まるごと」、お気に入りのシーンを選択してダビングする「えらんで」の4種類が用意される。

　ダビング機能も機能強化点として、新たにダビング後に自動的にファイナライズを行なうほか、サムネイル画像/メニュー付きのBD-R/REを作成可能となった。BD-RはBD-R Ver.2.0に、BD-REはBD-RE Ver.3.0に準拠。HDDやBD-R/REに記録した映像の分割/削除/結合などの編集や、プレイリスト内でのシーン入れ替えなどがカメラ本体のみで行なえる。

　ボディカラーはブラックで、高光沢UV塗装を施している。液晶モニタは従来モデルと同じ2.7型ワイド/約21万画素だが、LEDバックライトの発光効率を改善することで、輝度を1.4倍に向上。屋外撮影時の視認性を向上した。明るさは3段階で切り替えできる。ビューファインダーは0.2型で約20万画素相当。静止画撮影用フラッシュも内蔵する。

　静止画撮影機能は432万画素(2,400×1,800ドット/4:3モード)だけでなく、新たに16:9の撮影モードを搭載。324万画素(2,400×1,350ドット)の16:9静止画撮影が可能で、SDメモリーカードにJPEG形式で記録できる。また、撮影したフルHD動画から、好みのシーンをカメラ本体でSDカードに静止画として切り出せる「フルハイビジョン静止画キャプチャー」機能も搭載している。

　HDMI出力端子(TypeA)を装備するほか、コンポーネント出力(特殊D端子)やAV出力(8ピン特殊コネクタ)を装備。付属のAV/S出力ケーブルなどを利用してビデオ出力が可能となっている。USB 2.0端子も備えており、USBを介してPCに映像を取り込める。パソコン用のBlu-ray Disc編集ソフト「ImageMixer 3 HD Edition for HITACHI/for BDカム」も付属。パソコンでのBD再生や、BD作成をサポートする。対応OSはWindows XP/Vista。

　待機時の消費電力を抑えながら、約1秒で撮影スタートできる「秒撮」モードを搭載。消費電力は約5.7W。付属バッテリ「DZ-BP14SJ」利用時の連続撮影時間は約100分。外形寸法は、約80×165×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約630g(本体のみ)/約705g(撮影時)。D端子ケーブルやAV/S出力ケーブル、リモコン、ACアダプタなどが付属する。

■ DZ-HD90

DZ-HD90

　60GB HDDを搭載したフルHD記録のハイビジョンビデオカメラ。カメラ部や光学系の基本仕様は「DZ-BD9H」と共通だが、Blu-ray Discドライブを省略し、小型化するとともに、eSATA接続の外付けBlu-ray Discドライブとの連携機能を搭載している。

　DZ-BD9Hと同様に、AltaSens製の1/2.8型総画素数530万画素CMOSと画像処理回路「Picture Master Full HD」を搭載し、1,920×1,080ドットのフルHD動画記録に対応。レンズのF値は1.8～3.0。35mm換算での画角は動画撮影時で約47～470mm(16:9時)、静止画時で約34.5～345mm(4:3)時。電子式の手ブレ補正も装備する。

　記録モードはHD画質がHX(1,920×1,080ドット/約15Mbps)/HF(1,440×1,080ドット/約11Mbps)/HS(1,440×1,080ドット/約7.5Mbps)の3モード。音声はドルビーデジタル2.0chで録音する。BD/DVDドライブやカメラ内ダビング機能を省略したため、SD記録モードは省かれている。

　60GB HDDに最高画質のHXモードで、約9時間の記録が可能。また、eSATA端子を装備しており、別売のBlu-ray Discドライブを利用して、HDD内の動画をBDやDVDにダビングできる。同社による動作確認機器は、アイ･オー･データ機器の「BRD-UXH6」で、BD-R/REやDVD-R(1層)へのダビングが可能。ダビング方法は「はじめて」、「ひにちで」、「まるごと」、「えらんで」の4種類が用意される。

　液晶モニターは、2.7型/21万画素で、従来比約1.4倍の高輝度モニターを採用。水平/垂直135度の広視野角型となっている。なお、小型化のため液晶ビューファインダは省略されている。

　DZ-BD9Hと同様に、静止画記録(2,400×1,800ドット/4:3、2,400×1,350ドット/16:9)に対応するほか、「フルハイビジョン静止画キャプチャー」機能も搭載している。HDMI mini出力(TypeC)やコンポーネント出力(特殊D端子)やAV出力(8ピン特殊コネクタ)を装備。USB端子を装備し、ピクセラ製の編集ソフト「ImageMixer 3 HD Edition for HITACHI/for BDカム」が付属する。

　消費電力は約5.8W。付属バッテリ「DZ-BP14SJ」利用時の連続撮影時間は約95分。外形寸法は、約75×126×69mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約430g(本体のみ)/約500g(撮影時)。D端子ケーブルやAV/S出力ケーブル、リモコン、ACアダプタなどが付属する。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/01/0122a.html
□関連記事
【2007年9月5日】【EZ】ついに出たBDCAM! 日立「DZ-BD7H」
～ 日立初のHDカメラ、その実力は? ～
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070905/zooma321.htm
【2007年8月2日】日立、世界初のBlu-rayビデオカメラ「Wooo」
－HDD+BDモデルも。「赤から青へ、カメラ革命を宣言」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070802/hitachi.htm
【2007年8月22日】アイ・オー、HD DVD/BD再生対応のBDドライブ
－2/4倍速BD-Rに6倍速記録
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070822/iodata1.htm

( 2008年1月22日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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