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ソフトバンクモバイル株式会社は28日、携帯電話の2008年春向けモデルとして、株取引が可能でワンセグ受信にも対応した「920SH YK」など合計15機種を発表した。この中で、ワンセグ放送の受信に対応したモデルは8機種。各モデルの主な対応機能と仕様は下表の通り。
また、表の中には入っていないが、同社がティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクとコラボレーションした、823SHベースの「ティファニー・ケータイ」も「3、4カ月後を目処に投入したい」という。400個のダイヤモンドをあしらった超高級モデルと位置付けられており、10台限定。価格は1,000万円程度になるという。なお、823SHをベースにしているため、同モデルもワンセグに対応している。
ワンセグに対応したモデルは、いずれも録画機能をサポート。予約録画機能も搭載している。また、Bluetooth機能も備えたモデルでは、Bluetoothを使ったワンセグ音声のワイヤレス送信にも対応。ただし、Samsung製端末については対応は未定となっている。 音楽機能としては、上記8モデルはいずれもミュージックプレーヤー機能を内蔵している。しかし、対応フォーマットなどの詳細は未定。ただし、「S!ミュージックコネクト」に対応したモデルは、WMAファイルへの対応が決定済みのもの。
「S! ミュージックコネクト」は、パソコン向けに配信されている音楽配信サービスで購入した楽曲を対応携帯電話に手軽に転送できる、ソフトバンク提供の専用転送ソフト。ソフト内で専用ポータルサイトの表示も可能で、そこにお勧めの楽曲や、人気楽曲のランキングなどの表示も行なわれる。また、同ソフトから楽曲ダウンロードボタンをクリックすると、提携しているレーベルゲートの「mora win」に誘導され、同サービスのWMA楽曲ダウンロードページへとアクセスできる。
■ インターネットマシン 922SH 3.5インチ、解像度854×480ドットの大型液晶ディスプレイを備えたシャープ製の端末で、液晶テレビ「AQUOS」の技術を活かした「New モバイルASV液晶」を採用している。 最大の特徴はフルキーボードを搭載することで、横開きして利用する。ソフトバンクがスタートさせる、携帯電話でPC用メールの送受信が可能になる「PCメール」サービスにも対応しており、「メール作成がこれまでの携帯電話より2倍も3倍も速くできる、入力が快適なケータイ」(孫社長)という。 ワンセグにも対応しており、ステレオスピーカーも搭載する。また、国語、英和、和英の電子辞書も内蔵している。なお、搭載しているOSはWindows Mobileではなく、携帯電話用のもの。PCメール使用の場合にもデータ定額制サービスが使用できるが、携帯のフルブラウザ用の料金が適用される。外形寸法は116×56×17mm(縦×横×厚さ)。
■ 株ケータイ 920SH YK SBIイー・トレード証券、インベストリアと協力して開発したという、シャープ製の端末。SBIイー・トレード証券に株券口座があれば、株取引が可能なアプリがプリインストールされているのが特徴。本体に備えた「株ボタン」をおすことで、専用アプリが起動。サイクロイドスタイルに対応した、3.2V型、480×854ドットの液晶ディスプレイで、ポートフォリオやマーケット情報、株式情報などをリアルタイムに表示できる。 また、19時以降の夜間取引にも対応。マーケットニュースなども表示できるという。ワンセグ受信や「S!ミュージック コネクト」、ミュージックプレーヤー機能も備えている。外形寸法は110.6×50×18mm(縦×横×厚さ)。
■ 920P 松下電器製の「VIERAケータイ」。VIERAで培った高画質技術「モバイルPEAKSプロセッサー」を投入し、周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度を自動調節。約6時間45分の、長時間ワンセグ連続視聴を実現している。ディスプレイサイズは3インチで、解像度は480×854ドット。外形寸法は106×49×18.8mm(縦×横×厚さ)。
■ FULLFACE 2 921SH スライド式ボディを採用したシャープ製端末。画面横に「タッチレガート」と呼ばれるセンサーを備えており、タッチ、長押し、なぞるの3つの動作で、画面内のアイコン選択や決定動作などが行える。ディスプレイは3.2型で、480×854ドットの「New モバイルASV液晶」。 モーションコントロールセンサーを内蔵するのも特徴で、本体を縦/横方向に傾けると、それに応じてメニュー表示などの向きが切り替わる。また、本体を振ることで、カメラやワンセグなど、あらかじめ設定した機能を起動させることもできる。
■ 921T
2.8型、解像度240×480ドットの有機ELディスプレイを搭載した、東芝製の「REGZA」ケータイ。コントラスト比は最大1万:1。ワンセグ視聴時に番組内容や状況に合わせ、画質設定や輪郭強調が可能。スピーカーをメインディスプレイ上部に配置している。外形寸法は約106×51×19.4mmで、最薄部は17.6mm。
■ 820SC/821SC 820SCは、2.6型、解像度240×320ドットの有機ELディスプレイを備えたモデル。821SCは、2.4インチ、240×320ドットの有機ELディスプレイ備えている。どちらもSamsung製端末。821SCは820SCと比べ、丸みを帯びたデザインが特徴となっている。 両モデルとも録画や予約録画にも対応するほか、現在放送されている番組のキャプチャサムネイル画像を一覧表示し、そこから観たいチャンネルが選べる「番組プレビュー」機能も備えている。820SCの外形寸法は102.8×51.3×18.4mm(縦×横×厚さ)。821SCは、99.5×49×16.7mm(同)。
■ THE PREMIUM TEXTURE 823SH 折りたたみタイプのワンセグケータイで、シャープ製。本体表面に質感高いテクスチャーを採用しているのが特徴で、本物の木や革、リアルカーボンなどを使った、9種類の外装を用意している。本体のカラーバリエーションはシルバーとブラック。ワンセグ対応ながら、外形寸法は101.5×49×14.2mmと薄型。
なお、同モデルには「JAPAN TEXTURE」として、和をモチーフに、京友禅や京漆器など日本の伝統工芸を取り入れた、表面パネルを販売予定。京友禅では、木村染巧とコラボレーション、漆では老舗「象彦」と手を組んでおり、手塗りの漆にこだわる高級パネルが製作されるという。パネル単体での販売になるのか、本体とセットなのかなどの詳細は未定。いずれも価格は未定だが、「大量生産できず、クオリティにこだわっているため、1万円を超える、本漆の製品と同じような価格を想像してほしい」という。
■ あこがれのブランドになりたい
新料金プランや、学生向けの低価格プランなどを相次いで打ち出している孫正義社長は、こうした「低価格化路線」を強調する一方、今回の端末ラインナップでは「ブランドを意識した」という。 「若い世代に向けて低価格で、多機能なサービスや端末を投入することも重要だが、もっと多くの人をワクワクさせたいと考えた。そこで、京友禅や漆器などとのコラボレーション、かんたんケータイ、こどもケータイなども充実させ、フルラインナップを揃えた。低価格と同時に、上質なブランド的なものも追求していきたい」と説明。
その上で、「若いころからオードリー・ヘプバーンのファンで、“ティファニーで朝食を”が大好きだった。ティファニーも自らのブランドを大切にし、なかなか他社とのコラボレーションを行なわない事で知られている。今回ブランドを意識するにあたり、どうしてもティファニーの携帯を作りたかった。幸い我々の想いを受け取っていただけた」と、ティファニーモデル開発の経緯を紹介。「JAPAN TEXTUREや、ティファニー・ケータイの投入により、“上質なブランド”としてのイメージ確立を目指すことで、あこがれのブランドになりたい」と語った。
□ソフトバンクモバイルのホームページ
(2008年1月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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