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ソニー株式会社は5日、2007年に通算5勝を挙げ、史上最年少の賞金女王となったプロゴルファー上田桃子選手(21歳)と3年間の所属契約を締結したと発表。銀座ソニービルで、発表会を行なった。 上田桃子選手は、2006年度より加賀電子株式会社の所属だったが、今後はソニー所属となる。なお、加賀電子は1月1日より、プロゴルファーの一ノ瀬優希選手(19歳)と、2年間の所属契約を締結している。 ソニーでは、今回の契約内容について「細かい数字等々は公表しませんが、もちろん3年間の先のオプションというのも持っている」(同社)としている。なお、同社とプロゴルファーとの契約は、「所属ということでは、ミシェル・ウィーと5年契約しているが、これはアメリカ主体で契約している。ソニー株式会社で契約ということになると、上田桃子さんが初めて」という。
また、CMへの起用については「まだ具体的に、どのカテゴリ、どの製品、いつからとかは決めていませんが、もちろん、ソニー所属ということで、今後の営業戦略などを含めて、考えていきたい」とした。
上田選手は、ソニーとの所属契約について、「正直びっくりしました。自分の中では、すごいカッコよくて、本当に世界のブランドというイメージが強かったので、まさか自分が契約できるとは思っていませんでした。率直に嬉しい。私の目指しているのもカッコイイ ゴルファーなので、ブランドに恥じないように、自分もカッコイイ プレーヤーになりたい」と喜ぶ。さらに、「自分もガンバって、逆にソニーのブランドを売っていけるように、がんばりたい」と抱負を語った。 プロモーション活動の第一弾は、2月14日から米国ハワイ州で開催される「SBSオープン」より、上田選手がデジタル一眼レフカメラ「α」の“オピニオンリーダー”として、「α」ロゴのついたウェアを着用。帽子とゴルフバッグにはソニーのコーポレートロゴを付けて、ツアーに参戦する。
また、オピニオンリーダーがαで撮った画像を公開するという計画もあるという。
発表会では、業務執行役員SVP ブランド・イベント・クリエイティブセンター担当 盛田昌夫氏が、今回所属契約を結んだ戦略を説明した。 上田選手の起用理由については、「ソニースピリットの根源にある、夢の実現、新たな可能性への挑戦、既存の殻を破るといった会社の理想像と、若い上田さんの生き方が、ぴったりと一致した。上田選手の等身大の生き方が、同世代の若者の間で、大きな共感を呼んでいるということも、(ソニーにとって)大きなプラスになると考えている」と説明。 また、「ここ数年はスポーツマーケティングに力を入れ、スポーツに関することも、観ることも、ソニーがかかわることで、より楽しく、より豊かになるということを体感していただきたい」とアピール。
さらに、上田選手に対しては、所属契約だけでなく、「ソニーの映像技術や、運営するネット上のサービスを通じて、ソニーならではの応援をしていく」と約束した。
具体的には、同社の映像ネットメディア「eyeVio(アイビオ)」のストリーミング技術を活用して、海外ツアー参戦中の上田選手とファンとの双方向のコミュニケーションができる場を用意する予定。 また、「eyeVioに上田選手の専用のサイトを作って、練習の映像をハンディカムで撮って、アップしていただけば、日本のコーチに観てもらって、コメントなどを書き込むというようなこともできる。画質もどんどんよくなっているので、少しでも、上田さんの向上の役に立てば」(盛田氏)とする。 加えて、ソニーのHDスーパーモーションカメラ「HDC-3300」も、スイングチェックなどに活用。「成績アップを応援していきたい」という。
実際に、ステージ上で素振りを撮影して再生し、スーパースローモーション映像を見た上田選手は、「直したいところがたくさんある」と見入っていた。
元々ソニーユーザーという上田選手は、「VAIOでブログをしていて、遠征先でもPSPをしていたりする。ソニー製品を愛用する私にとって、ソニーは日常生活の一部」という。 PSPは、「よく持って歩いていて、ゲームだけじゃなくてムービーも観られるので楽しんでいます」。よくするゲームは、「やっぱり、みんゴルをやっています」。「すごい下手くそなんで、一緒にいる人に教えてもらってやっています」と意外な一面も。「最近タイガーウッズのやつが出て、今、それをやっています」という。 また、盛田氏も、「たまたま、同じ携帯電話を使ってました。色まで一緒」と喜んでいた。
さらに、今回の発表を前に、ソニーを訪問して、中鉢社長と会談した様子も会場でビデオ上映された。上田選手は、「ミュージックプレーヤーのRollyを観させいていただいて、すごくちっちゃいのに、音が良くて、動くんですよ。はじめて観たので、びっくりしました」。
さらに、明日からハワイに出発する上田選手に、ソニーから「オフの時間を楽しんで、リフレッシュして下さい」として、「特別プレゼント」が贈られた。 ソニーロゴ入りの特製ケースに、デジタル一眼レフカメラ「α350」や、Rolly、サイバーショット、VAIOなどソニー製品が詰め込まれ、特にVAIOは、「桃子の桃色に、特別カラーリングした」(盛田氏)という。 α350を手にした上田選手は、「何回かシャッターを押したら、まったくの初心者なんですけども、すごい簡単に使えて、すごい画像がきれい。すごい軽いので、たくさん撮って、自分のブログをはじめ、いろんなところに公開できればいいなと思っています」と意欲的。 今までブログの写真は「携帯だとか、(コンパクト)デジカメ」とのことだが、「花を撮ったり、すごい写真を撮るのが好きなので、こういう本格的なカメラが、しかも撮りやすいので、すごいうれしいです」と感激していた。
また、eyeVioを使って、上田選手が大ファンの中島美嘉さんから、サプライズでビデオコメントが寄せられた「いつも私の曲を聴いてくださっているということで、公栄に思います。新しくソニーグループの仲間になって、世界に挑戦する桃子さんを私も応援させていただきたいと思います」と中島さん。上田選手は、「驚きました。感激しました。すごいうれしいです」と喜んだ。
ソニーからの色々なバックアップ体制が披露され、明日旅立つ上田選手は、「今年はアメリカツアーに挑戦するんですけれども、不安なことはまだまだたくさんあります。でも、世界ブランドである、ソニーさんから様々なバックアップをしていただけるということで、すごく心強いです」と語り、「恥ずかしい成績を残さないように、必ず一勝して、日本に帰って来たい。ソニーさんと一緒にがんばって行きたいと思います」と決意を新たにしていた。
□ソニーのホームページ
(2008年2月5日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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