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アキュフェーズ株式会社は、モノラルパワーアンプのフラッグシップモデル「M-6000」を3月中旬より発売する。価格は89万2,500円。 2002年発売のフラッグシップモデル「M-8000」の後継となるモノラルパワーアンプ。 パワーアンプ段には、2台のパワーMOS FETを8パラレル接続で、筐体の左右にそれぞれ配置。合計16パラレル構成で並列駆動することで、1Ωの超低インピーダンス負荷下で1,200W出力の安定駆動を実現。定格連続平均出力は1,200W(1Ω)/600W(2Ω)/300W(4Ω)/150W(8Ω)。冷却機構は、アルミダイキャスト製の巨大ヒートシンクを左右外装に装備し、効率的な放熱を行なう。 信号経路は、ダブル構成のインスツルメンテーション・アンプ方式を導入。入力端子からパワーアンプ段までをフルバランス伝送化し、機器内で発生する雑音を除去する能力やひずみ率を改善するほか、周囲の環境変化にも強いとしている。 回路方式は、M-8000でも採用されるMCS回路を強化した「Double MCS+(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。4基の増幅回路を並列接続することで、歪み率やS/N比を向上している。MCS+回路とドライブ回路の前段には直流安定化電源を搭載する。 増幅方式は、出力信号を電流の形で帰還する「カレント・フィードバック増幅回路」を採用。ゲインの大小による周波数特性の変化がほとんどなく、広い帯域に渡って一定の特性を保てるという。 フロントパネルには、ゲイン切替スイッチを装備。MAX、-3dB、-6dB、-12dBの4種類のゲインが選択できる。また、基板にはテフロン基材を使用。電源部は、約900VAのトロイダル型トランスと、48,000μFのフィルタ用コンデンサを2基搭載する。 S/N比は120dB。全高調波ひずみ率は0.05%(2Ω負荷)/0.03%(4~16Ω負荷時)、IMひずみ率は0.01%。周波数特性は定格連続出力時が20~20kHz(+0 -0.2dB)、1W出力時が0.5~150kHz(+0 -3.0dB)。 入力端子はBALANCE/UNBALANCEを各1系統装備。スピーカー端子は、真鍮無垢材を削り出して金プレート化し、絶縁用のモールドキャップを被せている。M-6000を2台使用したブリッジ接続にも対応し、2,400W(2Ω)出力対応のパワーアンプとして利用できる。 外形寸法は465×500×220mm(幅×奥行き×高さ)、重量は38.5kg。 □アキュフェーズのホームページ ( 2008年2月25日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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