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コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は27日、香港税関との協力により、「CJマーク」を無断転載する海賊版DVDの摘発に初めて成功したと発表した。 CJマークは、海外で流通する日本のコンテンツに付けられる統一のマーク。これまでの海賊版摘発では、著作権侵害によるものが中心だったが、今回は著作権侵害だけでなく、CJマークの商標権侵害による摘発分が含まれる。CODAは「特定国の業界団体が、統一マークを用いて商標権侵害で摘発を行なったのは世界でも初めて」としている。 摘発日は2月20日で、香港のMong Kok、Yuen Long、Wan Chaiの3地域にある海賊版販売店3店舗において、香港税関の担当官約30人による家宅捜索を実施し、摘発に至った。男性従業員3名を拘束し、CDやDVDビデオ、DVD-Rを含む海賊版商品10,615枚を押収。そのうち日本のアニメや音楽などは2,422枚で、うち約半数の1,089枚がCJマーク委員会の会員企業コンテンツだった。 これらコンテンツのうち「超劇場版ケロロ軍曹」、「時をかける少女(劇場用アニメ版)」、「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-」、「劇場版 犬夜叉 天下覇道の剣」、「劇場版 犬夜叉 紅蓮の蓬莱島」の海賊版DVD 21枚については、いずれも正規品のパッケージに印刷されていたCJマークをそのままコピーしていたため、CJマークの商標権侵害として摘発した。 CODAでは、CJマークによる商標権侵害行為の摘発を、海賊版問題に対する新たな対処作と考えており、既に日本、米国、EU、香港、韓国、台湾などでCJマークの商標登録を行なっているという。同団体は「今後もCJマークを活用した商標権侵害での摘発に注力する」としている。
□プレスリリース(日本レコード協会) ( 2008年2月27日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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