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社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)と社団法人日本オーディオ協会(JAS)は4日、“サラウンド”の認知と普及を目的として、5.1chにちなんで5月1日を「サラウンドの日」に制定すると発表。全国各地で体験イベントなどを開催する。
両協会は2004年に共同でホームページ「サラウンドWeb」を開設し、周知活動を展開している。今回の「サラウンドの日」制定でさらに広範な普及を図り、全国各地でイベントを計画。JASでは4月24日~5月31日に、会員企業のショールームなどを活用した視聴会を全国延べ100カ所規模で行なう予定。体験視聴会の開催内容や、申込みが必要な場合の手続きなどは「サラウンドWeb」や参加企業のサイトで案内される。 サラウンドに対する一般層への認知については、「放送・パッケージメディアや再生機器メーカーの取り組みなどで普及の様相を見せ始めている」とするものの、JASが2007年夏に行なった一般消費者1,000人に対するアンケートでは、サラウンドの聴取体験者が51%、デジタルテレビ放送のサラウンド聴取者はわずか16%となり、サラウンドという言葉を知らない人が37%にも上ったという。 一方で、「CEATEC JAPAN 2007」においてJEITA/NHKブースに特設した5.1chサラウンド放送体験ルームで行なった視聴体験直後のアンケートでは、サラウンドの効果が「良かった」とする人が94%、「今後の放送をサラウンドで聴きたい」とした人が98%という結果になったことから「実体験が認知向上に効果的。今こそ関連業界が真摯に普及・啓発に取り組む必要がある」としている。 なお、「デジタル放送推進のための行動計画」(第8次)には、「サラウンドによる高音質番組の充実を図る(地上デジタル放送事業者)」、「設置・導入のしやすい5.1chサラウンド放送受信・再生機器の提供に努め、放送事業者と連携して各種イベントによる啓発活動を通じ、5.1chサラウンドの機器の普及を促進する(受信機メーカー、オーディオメーカー等)」との指針が示されている。
( 2008年3月4日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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