「ニコニコ動画」がSP1にリニューアル。H.264対応 －専用の“動かない動画”作成ソフトも提供開始

3月5日18時リニューアル

　株式会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」が5日、「ニコニコ動画(SP1)」としてリニューアルした。

　あわせて、株式会社インターネットによる専用動画生成ツール「ニコニコムービーメーカー」が無償配布開始されたほか、livedoor Blogなどのサイトとの連携機能「ニコニコ外部プレーヤー」などの機能強化が図られている。

　ニコニコ外部プレーヤーは、livedoor Blog、So-net SNS、はてなダイアリーなどの外部サイトから直接ニコニコ動画を視聴できる機能。従来のニコニコ動画の視聴には会員登録が必要だったが、外部プレーヤーは非会員でも視聴できる点が特徴。

　また、MPEG-4 AVC/H.264形式のファイルアップロードにも対応。最高ビットレートは800kbpsで、プロファイルはBaseline/Main Profileが推奨されている。ファイルサイズは最高40MBまで。なお、アップロードできるのは、有料会員のみ。視聴は無料会員でも可能となっている。

　動画視聴部分でミニゲームがプレイできる「ニコ割ゲーム」も開始。さらに、アンケート集計やクイズなどを提供する「ニコスクリプト」を強化。13日より、動画内にクリックボタンを設置可能な「@ボタン」などの機能を実装する。このほか、コミュニケーション機能の強化も図る。

ニコニコムービーメーカー

　5日より無償提供開始される「ニコニコムービーメーカー」は、ニコニコ動画専用の動画生成ツール。開発元は株式会社インターネット。

　静止画やテキスト、音声を組み合わせて、ニコニコ動画専用の動画が作成できるツールだが、動画の読み込みには対応せず、「“動かない動画”作成支援ツールとしてライトユーザーをターゲットに提供する」としている。対応OSはWindows XP/Vista。

　入力可能なファイル形式は、音声がWAV/MP3/AAC/WMAで、静止画がBMP/JPEG。音声を3トラック、静止画1トラック、テキストを1トラック備えており、分/秒/ミリ秒単位のタイムグリッドに沿って編集できる。

　入力した静止画などは、ニコニコ動画に特化したswfファイル形式に変換。ソフトからの出力形式はニコニコムービー形式(.nmm)となる。ニコニコ動画への直接アップロード機能なども搭載する。

　また、ファイル内にデータをまとめて保存でき、ユーザー同士がツールを通じてファイルを送りあうことで、コラボレーション動画作成の「テンプレート」として利用できる。動画作成用の効果音やミュージックエフェクトなども有料で提供し、「権利侵害などがない演出を効果的に行なうことができる」という。

□ニワンゴのホームページ
http://niwango.jp/
□ニコニコ動画のホームページ
http://www.nicovideo.jp/
□H.264アップロードについて
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2008/03/000956.html
□インターネットのホームページ
http://www.ssw.co.jp/

( 2008年3月5日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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