ティアック、エソテリック初のステレオプリアンプ －マスターサウンドを追求した「C-03」

3月下旬発売 標準価格：84万円

　株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、ステレオプリアンプ「C-03」を3月下旬より発売する。価格は84万円。

　“マスターサウンド”を追求するエソテリックの「Master Sound Works」構想のもと開発されたという同社初のプリアンプ。1月発売の真空管パワーアンプ「A-100」に続く、同構想の第2弾製品となる。

　デュアル・モノ思想を徹底し、電源部は各チャンネルで完全独立。コアサイズ200VAの大型トロイダルトランスをL/Rに各1台搭載する。回路設計においても、入力バッファアンプ、出力バッファアンプともに、ディスクリート構成としている。出力段には「ESOTERIC D-01」と同一設計の+/-38Vという高電圧駆動の出力バッファ回路とし、余裕を持ってパワーアンプに信号伝送を行なえるという。また、信号経路の最短化も図られている。

　ボリューム部は、デジタルコントロール方式を採用。ノブの回転をADコンバータで検知し、その設定値をボリュームコントロールアンプに伝達する。このため、機械式ボリュームで生じる、ノブの振動によるボリューム系回路の悪影響を排除している。

　ボリュームアンプは、左右独立して配置しており、チャンネルセパレーションの向上などが図られているほか、各入力に対しレベルを0.5dBステップで設定できる。そのため、接続機器ごとの音量差を都度調整する手間を省けるという。

背面

　シャーシはP-03/D-03の設計思想を踏襲し、肉厚のアルミ材を採用。回路コンポーネントは2mm厚の鋼材による専用のインナーコンパートメントにそれぞれ分離し、各回路間の相互干渉を抑制。共振の影響を最小化している。出力端子や入力端子は、リアパネルにダイレクトにマウントしている。3点支持の焼入れ鋼ピンポイントフットを備えている。

　内部配線も8N高純度銅線の採用などで音質を追及。マイコンからのコントロール線にはすべてフォトカプラを使い絶縁し、オーディオ回路への影響を排除している。入力端子は5系統で、RCA×3、XLR×2。出力端子は3系統で、RCA×2、XLR×1。RCA入力の1系統はシグナルスルー入力に切り替え可能となっている。

　周波数特性は5Hz～120kHz(-3dB)/10Hz～35kHz(-0.5dB)、S/N比は100dB(2V入力、Awgt)。入力インピーダンスは40kΩ、出力インピーダンスは47Ω(RCA)/100Ω(XLR)。消費電力は18W。外形寸法は445×383×129mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約22kg。リモコンなどが付属する。

□ティアックのホームページ
http://www.teac.co.jp/index.html
□ニュースリリース
http://www.teac.co.jp/news/news2008/20080311-02.html
□製品情報
http://www.teac.co.jp/audio/esoteric/c03/index.html
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－三段直結回路で高音質化と安定動作
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080122/teac.htm

( 2008年3月11日 )

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