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「小粒でも競争力ある製品を」。三菱新AV製品発表
-“京都HD”で、新液晶/BD「REAL」を訴求


京都をモチーフにしたビジュアル展開で新REAL/BDレコーダをアピール

3月18日開催


 三菱電機株式会社は、同社初のBlu-ray Discレコーダや、液晶テレビ「REAL MZW100リーズ」など、2008年夏商戦向けのAV新製品発表会を開催した。

型番HDD容量発売日店頭予想価格
BDレコーダ
DVR-BZ200500GB5月24日20万円前後
DVR-BZ100250GB16万円前後
DVDレコーダ
DVR-DW200500GB5月24日12万円前後
DVR-DW100250GB9万円前後

DVR-BZ200 DVR-BZ100 DVR-DW200(左)、DVR-DW100(右)

型番サイズパネル解像度発売日店頭予想価格
REAL MZW100シリーズ
LCD-52MZW10052型1,920×1,080ドット5月10日50万円前後
LCD-46MZW10046型40万円前後
LCD-40MZW10040型30万円前後
REAL MX10シリーズ
LCD-32MX1032型1,366×768ドット5月10日14万円前後
LCD-20MX10
(B:ブラック)
(S:シルバー)
(P:ローズ)
20型9万円前後

REAL MZW100シリーズ REAL MX10シリーズ


■ 小粒でも競争力ある製品を

リビングデジタルメディア事業本部 中村副事業本部長

 同社常務執行役で、リビングデジタルメディア事業本部 副事業本部長の中村一幸氏は、事業本部のテーマを「真に強い事業構造構築に向けた選択と集中・戦略投資を拡大」と紹介。家電事業については、同社の“顔”と位置づけ、強化を図り集中投資を行なう方針を示した。

 具体的には、キーデバイス/技術開発による商品力の強化などを挙げ、空調事業におけるコンプレッサーやセンサー技術、AV事業の高画質化技術やDIATONEの音響技術などをさらに強化していくとした。

 映像事業については、「業務用の超大型オーロラビジョンから家庭向けディスプレイなど、幅広く手掛けており、AV事業は継続して取り組んでいる。昨年夏の発表会でも“三菱の顔であるAV事業はしっかりやっていく”と申し上げたが、2007年発売のMZWシリーズなどは高い評価を得て、競争力ある商品企画ができた。収益的には厳しい状況は続いているが、事業の道筋はつくることができたと考えている。今後も、規模にとらわれず、小粒でも光るものを揃えて、競争力ある製品を積極的に手掛けていく」と語った。

 さらに、BDレコーダについては「満を持して投入する。国内で4番目のメーカーとしての参入だが、テレビとの両輪で、事業を強化していく」とBD事業への意気込みをアピールした。


映像事業におけるAV事業の位置づけ 2008年度のAV事業推進テーマ


■「京都HD」でブランド力向上を目指す

京都 FULL HDをアピール

 三菱電機 京都製作所の重里英夫所長は、新製品のコンセプトを説明。目標は「家庭内に“フルハイビジョン映画館”を実現すること」とし、液晶パネルにおける、パネルメーカーとの共同開発や、DIATONEの音響技術や、新リモコンにおけるインターフェイスデザインなどのについて説明した。

 なお、製品プロモーションについては、同社の製品開発拠点でもある「京都」をビジュアルに活用し、同社の開発力のアピールとともにブランドイメージの向上を目指す。


京都製作所 重里英夫所長 新AV製品の開発コンセプト

京都製作所 営業部 荒木部長

 京都製作所営業部の荒木茂部長は、「販売にあたり、まだ認知度が低いのが課題。商品のよさをしっかり伝え、ブランドイメージを確立したい。他社との違い、三菱の特徴である画質の美しさを“京都イメージ”として強く打ち出していきたい」と京都をビジュアルイメージとする理由を説明。テレビCMにおいては、「京都の美しさのなかで、REALの画質を訴えていく」とした。

 同様に店頭展開でも、デモ用コンテンツで京都の風景などを活用するなどで、製品の認知度とイメージの向上を図る。

 さらに「おこしやす京都」と銘打ち、三菱AV商品のファン作りを推進。エンドユーザーを対象にしたキャンペーンの企画などに取り組んでいくという。

 5月の発売以降は、テレビとBDレコーダのセット提案に積極的に取り組んでいく方針。なお、テレビ事業の損益については、「若干の赤字だが、AV製品のシナジーの中で事業を展開していきたい(京都製作所 重里所長)」と説明。パネル調達が厳しくなっているのでは? との質問については、「複数メーカーとの調達環境を整えており、必要な量は確保できている」とした。

TVCMなどで京都のビジュアルを利用 キャンペーン「おこしやす京都」も実施

□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
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( 2008年3月18日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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