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中国の2008年薄型TV出荷台数を1,700万台と予測
-北京オリンピック効果など。ディスプレイサーチ調査


3月26日発表


 ディスプレイサーチは26日、中国市場における2007年薄型テレビ出荷実績及び、2008年以降の薄型テレビ市場の出荷予測を発表した。



■ 中国の2007年薄型テレビ出荷実績は960万台

 中国の2007年薄型テレビ出荷実績は960万台で、そのうち液晶が前年比83%増の880万台、プラズマが同43%増の80万台だった。それに対してCRTは3,000万台となっている。

 2007年は多くの海外メーカーが中国でのCRT出荷を終了し、同時に薄型テレビで積極的な価格設定が行なわれたという。同社のマーケットリサーチ担当、Bing Zhang氏は「以前は中国の国内メーカーと海外メーカーでは、30%以上の価格差があったが、2007年には20%未満にまで縮まっている」と説明。その結果、海外メーカーの薄型テレビ市場におけるシェアは、2006年の33.6%から2007年は40.1%まで増加している。

 2007年の液晶テレビ市場をサイズ別で見ると、32型の割合が33%で主流だが、大きく伸びたのは26型未満と40型以上だった。26型未満では、19型と22型パネルを搭載した製品の人気が高く、40型以上では40~42型の割合が全体の25%、46~47型が8%となった。

 2007年のプラズマテレビ市場では、32型のEDTV方式(Enhanced Definition)対応モデルが2007年後半から中国市場に登場し、2007年第4四半期の商戦期には、国内メーカーの積極的なプロモーションにより、プラズマ全体の26%を占めた。プラズマの主流は42型で、全体の52%を占める。また、52型液晶も多くのメーカーから発売されたが、50型のプラズマと比べて1,350ドルの価格差があり、プラズマの方が多く売れる結果となった。



■ 2008年薄型テレビ出荷台数を1,700万台と予測

 中国の2008年テレビ出荷予測は前年比4%増の4,100万台。うち薄型が1,700万台で、液晶が1,550万台、プラズマが150万台と予測。CRTの出荷数は2,400万台に減少するとした。

 同社では、2009年には薄型テレビの出荷数がCRTを超えるとしているほか、リアプロジェクションテレビは、2009年以降に中国市場から消えると分析している。

 薄型テレビ市場予測では、2007年から2012年までの年間成長率を29%とし、主な原動力として、2008年の北京オリンピックと2010年に上海で開催するWorld EXPOなど2種類の大規模イベントと、薄型テレビの急速な価格下落を挙げている。

 サイズ別で見てもさらに大型化などが進むと予測。液晶の平均サイズは2007年の34.4型から2012年には36.1型に、プラズマでは2007年の41.6型から44.7型まで成長するとした。また、1080p対応の液晶の割合についても、2007年の10%から2012年には40%に、プラズマも2007年の2%から2012年に30%に増加するとしている。

□ディスプレイサーチのホームページ
http://www.displaysearch-japan.com/
□ニュースリリース
http://www.displaysearch-japan.com/release/2008/03/r26.html

( 2008年3月26日 )

[AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]


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