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Dpa、PC向け単体デジタルチューナ販売を可能にするガイドライン策定
−自作PCでもデジタル放送の受信/録画が可能に


ガイドラインで想定されるシステムイメージ例。上がデスクトップPC、下がノートPC
4月8日発表


 社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)は8日、PC向けの地上デジタルのフルセグ(12セグ)受信用チューナの単体発売を可能にする、「PC用デジタル放送チューナのガイドライン」を策定した。これにより、BS/CSデジタルを含め、今後単体発売されるPC用デジタルチューナを購入すれば、自作PCなどでもデジタル放送の受信/録画などができるようになる。

 従来は、PCでフルセグの地上放送を視聴するためには、チューナをセットにした、地上デジタル放送対応のPCを購入するしか方法が無かった。これは、単体チューナの販売によってコンテンツの暗号化が破られるといった危険性を回避するためで、単体チューナに対してコンテンツ保護機能を実装するためのガイドラインが存在しなかったことが理由。そのため、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズから支給される、受信に必要なB-CASカードは、“地上デジタル放送受像機”にしか支給されなかった。

 つまり、PCと組み合わせないと機能しない内蔵型の地上デジタルチューナ単体カードや、USB接続の地上デジタルチューナユニットなどは受像機とは認められず、それらを組み込んだメーカー製のPCにしかB-CASカードが支給されないという状態になっていた。同様の問題はワンセグチューナにも当てはまるが、こちらは製品が先行し、一般化したため、そのまま現在も販売されているという状況になっている。

 Dpaによれば「視聴者から単体のUSB接続型のワンセグチューナを買い足して、既存のPCでデジタル放送の視聴が出来るのだから、フルセグの地上デジタル放送でも同様に視聴できるようにしてほしい」という声が増加したため、Dpaの技術委員会において、外付けタイプのPC用フルセグ地上デジタル放送チューナについてもコンテンツ保護機能を実装できるように、ガイドラインを策定したという。

 なお、既報の通り、この策定に伴い、アイ・オー・データ機器では、地上デジタル放送対応テレビキャプチャカードの開発表明を行なっている。ほかのPC周辺機器メーカーからも、今後同様の製品発表が行なわれると予想され、B-CASカードの支給後、販売もスタートする見込みだ。

 規定的には既存のメーカー製PCで実現できている放送の受信/表示/録画、録画コンテンツの光メディアへのムーブなどが、後付けの単体チューナでも可能になる。ただし、表示する際にHDCP対応のディスプレイが必要になるなどの制限は従来と同じだ。

 Dpaのページで公開されたガイドラインには、チューナ単体での販売を許可する一方で、受信、表示、出力、記録の各機能を一体のものとして扱うよう規定されており、「チューナユニットと受信/表示/録画用ソフトの相互認証を少なくとも1分間に1回以上行なうこと」、「例えば映像出力の制御ができなくなった場合は、映像出力を制限(禁止)すること」などが定められている。

 暗号化に関しては、受信機固有の鍵を使って暗号化することが求められており、メーカー製PCと同様、保存した番組は、そのPCでしか再生はできない。また、画面メモ機能なども許可されているが、例えばその画面をJPEGなど、利用できる形式で取り出すことは禁止されている(ただし、コンテンツ保護規定で規定されるリムーバブル記録媒体への記録は除く)。

 ほかにも、万が一、保護されたコンテンツやローカル暗号の鍵、コピー制御情報などに対して不正アクセスが発生しても対応できるよう、ユーザーに提供されるソフトウェアがアップデートできるような製品構成、およびメンテナンス体制をとることが、「遵守することが望ましい事項」に挙げられている。

□Dpaのホームページ
http://www.dpa.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.dpa.or.jp/news/news080408.html
□ガイドライン(PDF)
http://www.dpa.or.jp/images/bs/PCtuner-guideline1.0.pdf

(2008年4月8日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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