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大日本スクリーン製造株式会社は8日、米デュポンと有機ELディスプレイ製造技術の開発に関する提携に合意したと発表した。 有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイと比べて、コントラスト比や消費電力、高速応答性の面で優れるが、従来の生産プロセスでは、コスト面での課題が大きいため、薄型テレビなどに採用する大型有機ELパネルの開発、生産を困難にする要因になっているという。 今回の提携により、両社の持つ材料、プロセス技術、装置などの技術を結集して、開発を推進。大型有機ELディスプレイの量産化に向けた製造ラインの開発を促進するとともに、有機ELディスプレイの製造コストを大幅に削減し、液晶ディスプレイに対する価格競争力の強化技術を確立し、提案していくとしている。 両社はこれまでも過去3年以上にわたり、可溶性低分子の発光材料を効率よく塗布する技術の共同開発などを進めており、大日本スクリーンが開発した、有機EL材料塗布技術「ノズルプリンティング法」と、デュポンの開発した独自の可溶性低分子有機EL素材とプロセス技術を組み合わせた、新たなノズルプリンター装置を開発。間もなく生産モデルの第1号機が完成するという。 □大日本スクリーンのホームページ ( 2008年5月9日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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