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BDレコーダの世界市場規模は2012年に3,150億円に
-富士キメラ調査。HD DVDプレーヤーはBDを上回っていた


5月12日発表


 株式会社富士キメラ総研は12日、次世代ディスクレコーダ/プレーヤーや、PC向けストレージ機器に関する世界市場の調査結果を発表。レコーダの市場規模が2012年に世界で3,150億円と、2007年の246億円から12.8倍になると予測した。

 これは、同社がストレージドライブ/メディア/デバイス/マテリアルなどについて、直接取材や文献/データベースなどの調査を通じて予測したもの。これによれば、2007年のBlu-ray/HD DVDプレーヤーの世界市場は、前年比4.5倍の655億円。2012年には2007年比7.8倍の5,100億円規模になるという。

 BDプレーヤーはPLAYSTATION 3の発売や、欧米市場での低価格モデルの登場などで数量ベースで64万台。HD DVDプレーヤーは低価格機の展開により67万台と、BDプレーヤーを僅かに上回っていたという。

 レコーダ市場は、世界市場でHD DVDが2万台に留まる一方、BDは18万台と9割を占めた。東芝が事業終息したため、2008年はほぼBDプレーヤー/レコーダの市場となり、レコーダは「規格統一の問題で買い控えをしていた需要を取り込み、150万台の市場が見込まれる」という。

 一方でBDプレーヤーは「HD DVDプレーヤーとの規格競争で多少価格は下がったが、DVDプレーヤーが非常に安価であり、メディア普及の差も大きい」とし、DVDプレーヤーからBDプレーヤーへの移行は緩やかなものになると予測している。


■ SSDがHDDを脅かす存在に

 PC用ドライブは、記録型DVDドライブを除く各ドライブが減少しているが、次世代ディスク用ドライブに関しては553億円と大幅に市場が拡大。2008年はほぼBDドライブのみとなるが、前年比2.7倍の1,500億円が見込まれている。PC用ドライブに占める次世代ディスクドライブの割合は2008年の17%から、2012年には約34%になると予測。

 ドライブの種類に関しては、ハイパワーの青紫色半導体レーザーの供給量不足や価格面の問題から、BD/DVD/CDの3フォーマット全てに書き込めるタイプが本格的に普及するのは2010年以降と予測。BDドライブ市場を当面牽引するのはBD/CD書き込みタイプになると見ている。

 そのほかでは、HDDの価格下落が2007年は小幅に留まり、前年比7%増の約3兆7,000億円。SSDはノートPCへの搭載が進み前年比90.8%の増加。SSDは今後も大幅に市場拡大を続け、年率2~3%の増加で推移するHDDと競合が激化するが、2012年まではHDD市場がマイナスに転じるまでには至らないと予測されている。ストレージドライブ全体の世界市場は2007年で前年比98.5%の9兆1,901億円、2012年は2007年比99.9%の9兆1,831億円。

□富士キメラ総研のホームページ
(5月12日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.fcr.co.jp/

(2008年5月12日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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