沖電気、10倍速CD録音可能なカーオーディオ用LSI －3曲同時再生にも対応

5月19日発表

　沖電気工業株式会社は、カーナビやカーオーディオなど車載オーディオ機器向けに、10倍速のCDリッピングが可能なシステムLSI「ML673520A」を開発した。8月下旬よりサンプル出荷、12月より量産出荷を開始する。サンプル価格は2万円。

　RISC型のCPUやオーディオ用DSP、USB 2.0ホストコントローラ、MOSTなどを統合したシステムLSI。同LSI用のドライバーやソフトウェアなどの各種ソフトを合わせて利用することで、機器メーカーは開発期間を約70%に短縮できるという。

　オーディオ用DSP技術の向上により、CDからのAAC形式でのリッピングを約10倍速で実現可能となった。車載用途では10倍速は世界初という。また、同時に3曲のデジタルオーディオ楽曲を再生可能で、運転席、助手席用、リアシートなど着席位置に応じて、異なる楽曲の再生が行なえる。AACのほか、MP3、WMAにも対応する。

　CDからの録音楽曲に加え、SDカードやUSBメモリーなどからの楽曲再生にも対応。USBやSDカードなど外部機器へのデータ転送も可能となっている。動作クロックは200MHz、消費電流は220mA、パッケージは324ピンのBGA(19×19mm、0.8mmピッチ)。

□沖電気工業のホームページ
http://www.oki.com/jp/
□ニュースリリース
http://www.oki.com/jp/press/2008/05/z08023.html

( 2008年5月19日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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