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株式会社シンクの子会社である有限会社アニメイノベーション東京は、動画革命東京から生まれたオリジナルアニメ2作品の完成版を、モバイル業界初の「合同ケータイ試写会」として、「iムービーゲート」や「ドーガ堂」など、複数の携帯電話向け動画配信サイトにて同期間無料配信する。期間は5月23日から6月2日まで。iモードでのみ視聴可能。 ISAO、角川モバイル、ドーガ堂、フロントメディアの4社と協業で実施。配信サイトは「ムービーフル動画」、「iムービーゲート」、「エンタDX ドーガ堂」、「Qlick.TV」の4サイト。いずれのサイトでも視聴料は無料。ただし、別途パケット通信料がかかる。 配信されるのは「コルボッコロ」(32分)と、「TOKYO PUNCH!」の第1話(5分)。いずれも、東京都の支援で誕生した、クリエイターの発掘・育成を行なうアニメ制作支援事業「動画革命東京」から生まれた作品。なお、携帯動画サイト合同試写会は業界初の試みとなるが、動画革命東京の完成作品が一般に公開されるのも今回が初めてだという。 「コルボッコロ」は、文化と科学を優先した結果、自然が失われた街が舞台。その街のお姫様である14歳の少女・鈴と、偶然出会った精霊・コルボッコロが、共に荒廃した街に平和と自然を取り戻そうとするSFエコファンタジー。スタジオジブリで宮崎駿監督からアニメ演出を直接学んだ糸曽賢志氏の作品。
「TOKYO PUNCH !」は、ワーキングホリデーで東京にやってきた、イギリス人のハワードが、言葉が通じなかったり、食べ物が風変わりだったり、ハイテク機器が手に負えなかったりと、東京で暮らす上での試練に立ち向かっていくという、コメディタッチの作品。フランス出身のCGアーティスト、フレデリック・スマーニャが手掛けている。
動画革命東京は、制作・発表の機会が持てないアニメクリエイターに、資金と環境を提供。作品のプロデュースも行ない、企画者・製作者との共同事業という形態をとり、共同事業体が知的財産権を保有することで諸権利を一括処理。機動的なビジネス展開と、企画/製作者に柔軟な利益配分を行なうことも目指している。2006年からの4年間で15作品程度の支援を予定。今年の3月には海外で既にモバイル展開を開始。国内向け試写会を機に、今後積極的にモバイル動画市場への進出を図るという。
□シンクのホームページ
(2008年5月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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