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au、「LISMO Video」対応など携帯電話’08年夏モデル
-おすぎ絶賛。有機EL「W62H」や“ネギま!ケータイ”も


6月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


有機EL搭載のW62H

 auは3日、6月上旬以降に発売する携帯電話の新ラインナップ12機種を発表した。

 発表機種のうち、ワンセグ放送に対応するのは8機種。また、6月上旬開始予定で、映画1本をフルで視聴可能な映像配信サービス「LISMO Video」には8機種が対応する。日立製の「Woooケータイ W62H」は、メインディスプレイに2.8型/240×400ドットの有機ELを搭載する。


【LISMO Video/ワンセグ対応一覧】
W62H W62SH W63SA Sportio G'zOne
 W62CA
W64SA フルチェン
ケータイ
re
W62T W64K
ワンセグ
デジタルラジオ
LISMO
Video
LISMOビデオ
クリップ
オーディオ
機器連携
ディスプレイ 2.8型
240×400
有機EL
3型
854×480
液晶
2.8型
480×800
液晶
2.2型
240×320
液晶
2.7型
240×400
液晶
2.8型
480×800
液晶
2.7型
240×400
液晶
2.8型
240×400
液晶
2.7型
240×400
液晶
その他特徴 有機EL
ディスプレイ
FMトランス
ミッタ
WIN初の
グローバル
パスポート
CDMA
カロリー
カウンター
防水
耐衝撃
カロリー
カウンター
外装も
変更可能
外形
(縦×横×厚さ)
106×51
×18.2mm
110×50
×15.8mm
107×50
×18.9mm
93×52
×13.7mm
107×50
×19.9mm
107×50
×17.2mm
105×50
×16.4mm
104×50
×16.8mm
106×49
×15.4mm
重量 約122g 約128g 約129g 約86g 約133g 約122g 約122g 約124g 約130g



■ おすぎさん「映画がポケットに」と絶賛

KDDIの高橋誠氏

 発表会では、取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長の高橋誠氏が新製品について「Sports」、「Change」、「Video」の3つのキーコンセプトで紹介。

 「Video」で紹介されたLISMO Videoは、ハリウッド映画や海外ドラマ、アニメなど約2,000本の長尺コンテンツを高画質で視聴できるという配信サービス。2008年春開始のサービスとして発表されていたが、改めて6月上旬からの開始が決定。高橋氏は「大変お待たせしました。配信する2,000本のコンテンツを用意するのに時間が掛かりました」と陳謝した。

 「有機ELディスプレイなど、これまで力を入れた高画質技術で楽しめるように」としてスタートし、高橋氏も実際に電車のなかで約2時間の作品である「スパイダーマン」を視聴。「2日間、十分に楽しめた」という。

 ビデオの購入方法は、PC用ソフト「LISMO Port」から購入サイト「LISMO Video Store」にアクセスし、携帯用の映像データをダウンロード。携帯電話へ転送することで再生できるほか、PCで高画質版をストリーミング再生することもできる。

 携帯電話用の映像ファイルはMPEG-4 AVC/H.264形式で、ビットレートは384kbps。なお、著作権保護技術「Marlin IPTV-ES」を採用し、PCでストリーミング再生する場合は、同技術に対応したデジオン製の「LISMO Video Player」でのみ再生可能。なお、COPP対応のビデオカードが必要なほか、DVI接続する際には、HDCP対応ディスプレイが必須となる。ビットレートは、2.5Mbpsまたは768kbps。

 料金は時間制限のレンタル方式で、無料~525円。映画「バイオハザードIII」は72時間で420円、海外ドラマ「HEROS」は第1話のみ無料で、以降は1話210円/48時間。数話をまとめたパッケージ販売も予定している。

 LISMO Video開始に合わせ、ゲストとして映画評論家のおすぎさんが来場。「携帯で映画が観られるようになるとは思っていたが、字幕などはちゃんと見られるのか…」と懐疑的だったおすぎさんは、W62Hでビデオを視聴すると、「うそみたい。映画がポケットに入っちゃう」と驚いた様子で、「革命が起こった」と絶賛。ケータイで見るおすすめコンテンツとしては「人間ドラマとかは大変だとおもうけど、マトリックスなどCGを多用した映画。音が良いからミュージカルも。アニメーションもコレだとすっきり見える」と語った。そして、最後に「一言だけ。できれば映画は映画館で」と映画評論家らしいコメントも残した。

約2,000本のコンテンツを用意 映画やドラマ、アニメなどを0~525円で購入できる おすぎさんもLISMO Videoの映像と音に感心していた

 「Sports」では、春モデルより採用された「Run & Walk」機能の強化について紹介。「音楽の次に力を入れている」(高橋氏)という同機能では、「Sportio」、「G'zOne W62CA」、「W64SA」の3モデルに加速度センサーを搭載。音楽のテンポにあわせてステップを踏んで、リズムゲームのように楽しみながらランニングができる「BEAT RUN」などに対応した。

 また、スポーツブランドのアディダスとコラボレーションし、オリジナル携帯電話ポーチなどの発売や、ランニングイベントの開催などを予定。アディダスのランナー向けコミュニティサイト「ランニング共和国」の“建国メンバー”であるサッカーの宮本恒靖選手がビデオコメントを寄せ、「(所属チームの本拠地)ザルツブルグでは、お年寄りから若い人まで多くが音楽を聴きながらランニングを楽しんでいる。日本でも、携帯電話で気軽にランニングする人の姿が見られることが楽しみ」とした。

加速度センサー搭載モデル ゲーム感覚でランニングを楽しめるBEAT RUN機能 宮本恒靖選手も日本の“ケータイランナー”にエール

フルチェンケータイ re向けに、球団やアニメなどともコラボレーションしたパネルを用意

 「Change」では、ソニー・エリクソン製「フルチェンケータイ re」について「着せ替えとは全く異なるコンセプト」とし、パネルだけでなく4つのパーツをチェンジできることを説明。交換用のデザインとして、「LISMO」をデザインした「スペシャルフルチェン」のほか、読売ジャイアンツや阪神タイガースなどの「スポーツフルチェン」、「ネギま!」や「のだめカンタービレ」などアニメキャラクターとのコラボレーションなどを用意し、年末までにライナップをそろえるという。

 そのほか、新たな料金プランとして、基本使用料が月額980円(「シンプルコース」+「誰でも割」適用)まで低価格化できる新シンプルプランも発表。さらに、他社では既に導入されている携帯電話機本体の割賦販売も導入。W61Sと、今回の夏モデル以降では、従来の一括払いのほか、12/24回払いも選択できるようになった。

本体の割賦販売や、新料金プランなども発表された



■ 新機能「LISMO Video」には8機種が対応

 ワンセグ視聴/録画対応は日立製「W62H」と、シャープ製の「W62SH」、京セラ製の「W63SA」、「W64SA」、「W64K」、カシオ製の「G'zOne W62SA」、ソニー・エリクソン製の「フルチェンケータイ re」、東芝製の「W62T」の8機種。AW63SAはデジタルラジオの受信にも対応する。

新モデルは全12機種 縦/横2ウェイオープンスタイルで、ワンセグのフレーム補間にも対応するWoooケータイ W62H

LISMO Portでは、からミュージックビデオなどのビデオクリップをウォークマンへ転送できる

 LISMO Videoは、ワンセグ対応の上記8機種のうち「W64K」を除く7機種と、エクササイズ機能を強化した東芝製「Sportio」(スポーティオ)が対応するほか、既発売の6機種でも利用可能。

 Bluetooth機能は「W62H」、「W62SH」、「W63SA」、「W62CA」、「W64SA」の5機種が搭載する。また、EZウェブのメニュー画面や待受け画面などをまるごと変更できる新サービス「ナカチェン」に7機種が対応する。



■ W62H

W62H。レザーブルー、フラッシュシルバー、シェードブラックの3色を用意する

 日立製のWoooケータイ。2.8型、解像度240×400ドットの有機ELディスプレイを採用したのが特徴。LISMO Videoやワンセグなどの映像を高品質に表示できるという。LISMO Videoに対応し、海外ドラマ「24 シーズン1」の第1話をプリインストール。また、15fpsのワンセグを、30fpsに変換して表示する「なめらかモード」や、薄型TV「Wooo」で培ったカラーマネジメント機能なども盛り込んでいる。

 2WAYオープンスタイル構造を採用し、ワイドな画面で3Dゲームや「PCサイト/ドキュメントビューアー」などが使用可能。「au Smart Sports Run&Walk」アプリケーションもプリインストールしており、ランニングやウォーキングなどのスポーツをアシストしてくれる。ボディは蒸着とイルミネーションで高級感を演出。外部メモリはmicroSDカードを採用。カラーバリエーションはレザーブルー、フラッシュシルバー、シェードブラックを用意する。


WAYオープンスタイル構造を採用するLISMO Videoに対応


■ フルチェンケータイ re

フルチェンケータイ re

 季節や好みに合わせ、待ち受け画面やメインメニューなどだけでなく、外装も変更できるソニー・エリクソン製「フルチェンケータイ」。月ごとに変化する「季節の情報メニュー」も搭載。カラーリングはブルーミングピンク、グロッシーホワイト、グリーングリーン、アクティブオレンジ、スリークシルバーを用意する。

 ディスプレイは2.7型、240×400ドット。ワンセグ受信にも対応。LISMO Videoに対応し、「スパイダーマン2」の短尺紹介映像をプリインストールしている。外部メモリはmicroSDカード。319万画素のデジカメ機能も備えている。


キャラクターフルチェンも用意 ネギま!ケータイ キン肉マンケータイ


■ そのほか

 シャープ製「W62SH」は3型のモバイルASV液晶ディスプレイを採用。BluetoothやFMトランスミッタも内蔵し、ワイヤレスで音楽伝送が可能。京セラ製の「W63SA」はWINで初めて、グローバルパスポート(CDMA)に対応したモデル。あらかじめダウンロードしておくことで、海外旅行先の地図上で位置が確認できる海外版EZガイドマップにも対応している。

W62SH W63SA

Sportio。全5色を用意

 「Sportio」(スポーティオ)は、スポーツ利用に特化したモデルで、「au Smart Sports Run&Walk」の新機能となる、モーションセンサーを利用した「カロリーカウンター」を搭載。Run&Walkアプリを起動することなく携帯電話を持ち歩くだけで歩数・距離・消費カロリーが自動で測定され、待受画面で確認できる。計測結果はRun&Walkの専用サイトにデータとして保存され、ランニング・ウォーキングの結果と合わせて管理。屋内でも計測が可能。音楽に合わせてステップを踏む新感覚ワークアウト「BEAT RUN」にも対応している。なお、LISMO Videoもサポートしているが、ワンセグには非対応。


Sportio スポーティーなイメージを訴求

 「G'zOne W62CA」は防水と耐衝撃性能に優れたモデル。ワンセグやBluetoothにも対応している。「W64SA」はカロリーカウンター搭載。モーションセンサーと連動し、ケータイを振ると、色が変わる「シェイクイルミ」を装備する。

G'zOne W62CA
W64SA

 「W62T」はLISMO Video対応で、「バイオハザード II アポカリプス(短尺紹介映像)」をプリセットしている。アルミパネルを表面に採用。角に丸みがあるウェッジシェイプフォルムを採用する。

 「W64K」は液晶を回転して閉じるだけで、簡単にワンセグが起動。光のあたる角度によってボディカラーが変化する。

W62T W64K

□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/index.html
□ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/0603/index.html
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-3型有機EL「W61SA」など。新コンセプトは“auの庭”
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080128/au1.htm

( 2008年6月3日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp/yamaza-k@impress.co.jp]


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