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ソニー、32型の“環境フラッグシップ”液晶テレビ
-バックライト改善などで消費電力低減


7月30日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、環境性能を強化した32型液晶テレビ「BRAVIA KDL-32JE1」を7月30日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込み。ボディカラーはシャンパンゴールドとシルバーの2色を用意する。

 32型/1,366×768ドット液晶パネルや「ブラビアエンジン 2」の採用など、基本性能はBRAVIA J「KDL-32J1」と共通。コントラスト比は2,500:1、視野角は上下左右178度。地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログチューナを内蔵する。

シャンパンゴールド シルバー

高効率バックライトや新光透過率の高い光学フィルムの採用で消費電力を低減

 特徴はKDL-32J1と比較して、大幅に消費電力の低減を図ったこと。省エネ基準達成率は業界最高という232%を実現。消費電力は89W、年間消費電力量は86kWh/年で、32型の液晶テレビとしては、業界最高の省エネ性能としている。なお、ベースモデルのKDL-32J1は、省エネ達成率173%、消費電力134W、年間消費電力量115kWh/年で、業界トップクラスの省エネ性能を謳っていた。

 省エネ化を実現した技術は主に3つ。まずはバックライトの蛍光管を高発光効率のものに変更し、本数を削減した。本数を削減しながらも明るさは従来と同等としている。さらに、新蛍光管の採用により発光に必要な供給電圧を下げ、低消費電力化。また、光透過率の高い光学フィルムを採用した。以上3点により、システム全体で大幅な低消費電力化を実現した。


初代BRAVIA V比で年間消費電力量を約56%低減

 例えば初代BRAVIA Vの32型「KDL-32V1000(2005年10月発売)」と比較すると年間消費電力量を約56%低減し、電気代を年間約2,376円節約できるという。2000年発売の32型CRTテレビ「KV-32DRX7」との比較では、約69%の年間消費電力量削減を実現。ソニーでは環境性能と電気代の安さなどから「環境性能フラッグシップモデル」としてKDL-32JE1を訴求するとともに、BRAVIA全体の環境イメージの向上を図る。

 なお、蛍光管の削減などにより、色むらや画質に与える影響なども危惧されるが、「画質や機能はKDL-32J1そのまま」(同社)としている。そのほかにも、新たに液晶テレビ用光学フィルムのプラスチック材料のリサイクルも開始。自社循環材を使用した場合、新材を使用した場合と比較して、製造段階のCO2発生量を約40%の削減を図れるという。

 10W×2chのスピーカーを内蔵。入力端子はHDMI×2、D5×2、S映像×1、コンポジット×3、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、PC用音声入力(ステレオミニ)×1を装備。出力端子はコンポジット×1、S映像×1、光デジタル音声×1、アナログ音声×1、ヘッドフォン×1。AVマウスやモジュラージャック、Ethernetなども備えている。スタンドを含む外形寸法は79.4×24.2×57.7cm(幅×奥行き×高さ)、重量は15.5kg。


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200806/08-0617/
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( 2008年6月17日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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