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インターヴォイス、米KOIの2.1chシステム「TIGER」の一般販売開始
-元BOSEの技術者が手がけたコンパクトスピーカー


KOI TIGER
7月1日発売

標準価格:270,900円


 株式会社インターヴォイスは、米国のオーディオメーカーKOI(コイ)の2.1chスピーカーシステム「TIGER」(タイガー)の一般販売を7月1日から開始する。価格はセットで270,900円。

 「KOI TIGER」は、コンパクトな2.1chアンプと、サテライトスピーカー、サブウーファで構成される2.1chスピーカーシステム。手のひらサイズのサテライトスピーカーながら、広い音場再生が可能で、スイートスポットを限定しない広いリスニングポイントが特徴。

サテライトスピーカー。1.2kgもあるため、手にするとズッシリと重い アンプ。前面入力も備えている 側面にパッシブラジエータを備えたサブウーファ

 KOIは、米BOSEでエンジニアとして活躍し、101や301、501などの名機を手掛けた山本修士氏が独立して設立したメーカー。BOSE時代と同様に「コンパクトでも大型のシステムに負けない、ハートに響く再生音」を開発コンセプトにしている。

 バークリー音楽大学と共同で研究・開発した「人間心理音響学」と呼ばれる基礎理論を用いて開発したのがTIGER(バークリー音楽大学モデル)で、完成したモデルを118セット、同大学に導入した実績を持つ。国内でも一昨年に、150セットを口コミだけで販売したが、3カ月で完売。その後、利用者の声を反映させ、サテライトの奥行きを短くし、サブウーファのデザインも変更した新モデルを開発した。

バークリー音楽大学モデル。サブウーファのデザインが異なる 同じく、バークリー音楽大学モデルのサテライト(左)。今回発売された新モデル(右)と比べると、奥行きが長い

 新モデルは2007年の3月から口コミや、ショールーム、展示会で販売。そして今回、7月1日から店頭での一般販売が開始されることになった。大量生産が難しく、年内300セットを目標にしているため「大型量販店にはおかず、TIGERの良さを理解してくださる楽器店やオーディオ専門店、インテリアショップなどでの販売を想定している」という。

オペラ歌手の口の形からヒントを得たという、独自形状を採用した「HQドライバー」

 最大の特徴はサテライトスピーカーにあり、搭載するユニットが通常の円形ではなく、下部が若干ふくらんだような形状をしている点。「オペラ歌手の口の形からヒントを得た」という形状で、「HQドライバー」と呼ばれている。サイズは横が2.13インチ、縦が2.26インチ。独特の形状を採用することで、不要な共鳴や共振を防ぎ、フラットな音響特性を実現したという。

 背面には強力なドライバーを内蔵しており、そのユニットを亜鉛ダイキャスト製の強固なエンクロージャでホールド。独自の熱伝導システムを用いて、ボイスコイルの性能を妨げる温度上昇を防ぎ、エネルギーを有効利用したという。

 また、片側の側面にパッシブラジエータも内蔵し、再生レンジを拡大。筐体に亜鉛ダイキャストを使っているため、サイズは73×155×80mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトだが、重量は1.2kgある。

側面にパッシブラジエータを備えている 反対側の側面にはロゴマーク サテライト部の接続端子

アンプの背面。サテライトやサブウーファは専用ケーブルで接続する

 アンプの外形寸法は230×130×50mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.1kg。アナログアンプを内蔵しており、専用ケーブルを介してサテライト/サブウーファに接続。サブウーファ用アンプも内蔵している。トランスなど電源部はサブウーファに内蔵しているため、アンプ自体はコンパクトにまとめられている。

 内部に、「人間心理音響学の秘密の成果をたっぷり詰め込んだ」という専用基板を搭載。前述のサテライトスピーカーと組み合わせることを想定した専用設計の「HPAアンプ」となっている。

 入力はアナログ(RCA)を3系統を用意。前面のライン入力のみステレオミニ端子も備えている。感度はAUX(220mV)、LINE(RCA 250mW/ステレオミニ 110mV)、AUDIO(775mW)。なお、従来製品には電源供給用のUSB端子を備えていたが、一般販売されるモデルでは省かれている。アンプ全体の消費電力は35W。

【お詫びと訂正】(2008年7月2日)
 記事初出時に「給電用USB端子を搭載している」と記載しておりましたが、一般販売されるモデルには搭載されておりませんでした。お詫びして訂正します。

 サブウーファには12cm径ユニットを内蔵。ユニットは前面に配置しているが、側面にはパッシブラジエータも装備。外形寸法は200×345×245mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5kg。


■ 広い音場再生が印象的

 発表会では再生デモも行なわれた。会場には強固なスタンドに設置されたサテライトスピーカーが用意され、その脇の棚の上に展示用のサテライトスピーカーが置かれている。再生が始まると、アコースティックベースの張りのある中音が試聴室を満たし、手にした資料がビリビリと震えるほど音圧の高さが感じられる。

 コンパクトな外観からは想像できないほどの音圧で、左右のスピーカーがかなり離れて設置されているのに中抜けは発生しない。女性ヴォーカルは明瞭で、お腹の中から響く低音部分もスムーズに聴き取れ、サブウーファとの音の繋がりの良さも感じさせる。

 何より印象的なのは点音源の良さを活かした広大な音場で、“目の前にステージが広がる”というよりも“音が部屋に充満する”と表現したくなるほど広く、席を移動しても聞こえ方がほどんと変わらず、スポットの広さに驚く。2.1chながら、サラウンドスピーカーのような音場だ。

左のスタンドに設置されたサテライトが鳴っていると思いきや、実は右側のサテライトが鳴っていた

 音像の形や位置は若干曖昧で、“音を精密に描写する”というよりも“心地よい中音を部屋に満たす”ことを得意としており、部屋の中にさりげなく設置してBGM的に音を満たし、“スピーカーが何処に置いてあるかわからない”といった利用に向きそうだ。

 なお、デモの途中でスタンドに設置されたサテライトは再生されておらず、実際に音が鳴っていたのは横に置かれた展示用スピーカーだったことが明かされるサプライズ付き。設置場所に左右されない音場の広さがアピールされた。

 輸入販売を手掛けるインターヴォイスの石田淳社長は、KOIというメーカーの成り立ちや、「コンパクトでも良い音を」という製品コンセプトなどを紹介。「KOIという名前には“King Of Industry”という意味に加え、「設立者の山本氏が新潟出身で、誕生日が5月5日と“鯉のぼり”に縁が深いことも関係している」という。

 石田社長によれば、バークリーでJAZZなどを学ぶ学生や、ミュージシャンにユーザーが多く、「日本でも多くのミュージシャンに支持されている」という。「今回の一般販売を機に多くのユーザーに使っていただき、TIGERをメジャーな製品にしていきたい」と意気込みを語った。

インターヴォイスの石田淳社長 キャリングケースも参考展示された。収納したままで再生できるというケースになる予定だが、具体的な発売や仕様、デザインなどは未定

□インターヴォイスのホームページ
http://www.koi-marketing.co.jp/
□製品情報
http://www.koi-marketing.co.jp/tiger/
□米KOIのホームページ (英文)
http://www.koiaudio.com/index.html

(2008年7月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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