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三洋、「Xacti」などデジタル事業の売上目標を発表
-プロジェクタ用HD映像配信技術も


8月1日発表


 三洋電機株式会社は1日、デジタルカメラやプロジェクタ、テレビなどのデジタル事業の成長目標を発表。2007年度で約5,300億円の売り上げを、2010年に20%以上伸張させるとした。デジタルムービー「Xacti」の生産台数も、2007年度の42万台から、2010年度に200万台と大幅に増加させるほか、プロジェクタも2007年度の40万台から、2010年度には70万台へ拡大させるという。

 経営再建を目的とした2008年度~2010年度の中期経営計画に基づき、その柱となるデジカメ事業やプロジェクタ事業の拡大/強化目指し、表明したもの。

 Xactiも含まれるデジタルカメラ分野では、2007年度で1,500万台ある年間生産台数を2010年度に2,000万台へ拡大。コアデバイスである画像処理エンジンの強みや、小型化技術、防水技術などを活かし、基幹商品であるデジカメのOEM生産の着実な拡大や、デジタルムービーのグローバルでの販売数量拡大を目指している。

 2008年度からは、ムービーカメラのOEM受注も開始する計画で、「デジタルムービー分野での急激なシェア拡大を目指したい」としている。

 プロジェクタは年間生産台数、2010年度70万台を目指すと同時に、大型プロジェクタ(5,000ルーメン以上)市場でのトップシェア維持を掲げる。「高輝度、高色再現、省空間、ワイヤレスなどの開発を進めており、今後も強い技術開発力を活かして大型から中小型へ強い商品を展開。教育用やデジタルサイネージ分野でのグローバルで野販売拡大も目指す」としている。


■ プロジェクタへ非圧縮HD映像を無線伝送する技術を開発

 この発表に合わせ、プロジェクタ向けの非圧縮HD映像無線伝送技術の開発も表明。1080iや720pの映像を5GHz帯の無線を使ってプロジェクタへ伝送するというもので、ケーブルによる配線が不要になるため、設置が簡単なプロジェクタを実現できるという。

 映像を圧縮して伝送すれば、伝送データ容量は少なくなるが画質が劣化する。また、エンコード/デコードが必要になるため、再生開始から投写までに遅延が発生するという問題もある。

 非圧縮ではそうした問題がクリアできるが、データ容量が大きくなるため、最大転送速度1.5Gbpsを実現できる高周波帯域を採用。通信距離が長い5GHz帯を採用し、複数のアンテナで送受信を行なう技術も組み合わせることで、最大約30mの通信距離を実現したという。

 通信距離が長いため、イベント会場などの広い場所でも使用可能。1台の送信機から複数台のプロジェクタへ同時配信することもでき、手軽に多画面投写が行なえるという。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース (デジタル事業の目標)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0808news-j/0801-1.html
□ニュースリリース (非圧縮HD伝送技術)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0808news-j/0801-2.html

(2008年8月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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