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セイコーエプソン株式会社は、特殊メガネを使わずに3D映像を鑑賞できる2.57型の3Dディスプレイを開発した。
2.57型の3D液晶ディスプレイで、パネル画素数は1,024×768ドット。レンチキュラーレンズを用いた視点画像幅32.5mm、8視点方式の表示方法を採用。さらに、多視点方式の弊害である解像度劣化に対して、水平方法の解像度劣化を抑える画像処理技術「ステップ3D画素配列」を採用して、画質と立体効果の両立を図っている。 多視点方式ディスプレイでは、人がディスプレイへの視点を変えるごとに、表示される立体像も視点により変化するため、立体映像の再現に優れる。視点数の増加により立体感の向上が実現できるが、同時に液晶ディスプレイの画素数には限りがあるため、視点数の増加によりひとつの視点あたりの解像度が落ちてしまう。 従来の多視点方式の3Dディスプレイでは、視点画像幅を、平均的な両目の間の長さである62~65mmに設定し、レンズによる屈折で目に見える画像を制限するレンチキュラーレンズを設計していた。今回、エプソンは視点画像幅を見直し、従来の半分の31~32.5mmで設計することで、解像度劣化の防止と立体情報量の増加を図り、高画質な3D映像を実現したという。 今回開発した2.7型パネルでは、1視点あたりの画素数(3D画素数)は384×256ドットとなる。また、視点画像幅の見直しにより、従来より広範囲で目に違和感のない3D映像を楽しめるという。3D鑑賞最適距離は450mm、3D視野角は左右±12.5度。 □エプソンのホームページ ( 2008年8月7日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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