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株式会社ニコンは、720pの動画撮影に対応したデジタル一眼レフカメラ「D90」を9月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ボディのみが12万円前後の見込み。 レンズとのセットモデルも販売。「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F/3.5-5.6G ED VR」とのセットは17万円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F/3.5-5.6G VR」は13万5,000円前後、「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F/3.5-5.6G (IF)」は21万円前後。18-105mmとスピードライト「SB-400」、限定ストラップをセットにした「アニバーサリーキット」も18万円前後で発売される。 ニコンDXフォーマット、23.6×15.8mmサイズで有効画素数1,230万画素のCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ。世界で初めて、デジタル一眼レフカメラでありながら、720pの動画撮影に対応しているのが最大の特徴。 最近のデジタル一眼レフでは、ミラーを上げた状態にして、撮像素子がとらえた映像をそのまま背面のモニター表示する「ライブビュー」機能を搭載。コンパクトデジタルカメラのように、モニター画面を見ながら撮影が可能になっているが、「D90」ではその映像を動画として撮影できる。同社ではこの機能を「Dムービー」と名付けている。 撮影解像度は1,280×720ピクセル(16:9)、640×424ピクセル(3:2)、320×216ピクセル(3:2)の3種類。フレームレートはいずれも24fps。撮影可能時間は720pが約5分。そのほかは約20分。フォーマットはMotion JPEGで、ファイルはAVI形式。音声はモノラル。同社では「一般的なビデオカメラよりも被写界深度が狭いため、ボケを生かした撮影が可能。また、広角、望遠、魚眼レンズなどの交換レンズを使って一味違った動画撮影が楽しめる」としている。 なお、動画撮影中にオートフォーカスは作動しないため、マニュアルフォーカスする必要がある。静止画のライブビュー撮影時はコントラストAFが使用でき、新たに顔認識機能も搭載。最大5人まで認識できる。 ISO感度は、200~3,200まで設定可能。ISO 100までの減感、6,400相当までの増感も可能。独自の画像処理コンセプト「EXPEED(エクスピード)」に基づいた新開発画像処理システムも導入しており、高感度でのノイズ低減や、ライブビュー時のコントラストAFなどの処理を担当。白トビや黒つぶれを軽減しながら、見た目に近い明るさの画像を提供するという「アクティブD-ライティング」も備え、処理の大幅な高速化も実現したという。
そのほかにも、被写体や撮影シーンに応じて画作りを自由に調整できる「ピクチャーコントロールシステム」も利用できる。液晶モニターは3型で、640×480ドット。視野角は170度。なお、イメージセンサークリーニング機能のダストリダクションシステムも備えている。 記録媒体はSDHC対応のSDカードを採用。静止画の撮影解像度は4,288×2,848ドット(L)、3,216×2,136ドット(M)、2,144×1,424ドット(S)。ファインダーの視野率は上下左右約96%。倍率は約0.94倍。フラッシュも内蔵している。
電源は付属のリチウムイオン充電池を使用。別売のマルチパワーバッテリーパック「MB-D80」や、GPSユニット「GP-1」も利用できる。外形寸法は約132×77×103mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリーカードなどを省いた重量は約620g。
D90との組み合わせを想定して作られたキットレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F/3.5~5.6G ED VR」は、「D90」への最適化を重視して開発した「手ブレ補正機構(VR)」や、「SWM(超音波モーター)」を搭載。5.8倍の高倍率ズームレンズとなっており、35mm判換算では27~157.5mmをカバーしている。レンズ単体での発売は9月19日で、価格は68,250円。
□ニコンのホームページ
(2008年8月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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