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松下電器産業株式会社は、Blu-ray Discビデオで採用された音声フォーマットにフル対応したAVアンプ「SA-BX500-K」を9月25日に発売する。さらに、同アンプとスピーカーをセットにしたシアターシステム「SC-HT7000-K」も10月10日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はアンプ単体が10万円前後、セットが40万円前後の見込み。
■ SA-BX500-K ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなど、ロスレス圧縮音声を含む、Blu-ray Discビデオのサラウンドフォーマット全てがデコードできるAVアンプ。32bitフローティングポイントタイプのDSPを2個(333MHzと266MHz駆動の各1個)搭載しており、192kHzの5.1ch信号を含め、様々な信号をハイレベルに処理できるという。 HDMI端子は入力3系統、出力1系統を装備。Deep Colorやx.v.Colorに対応し、1080pの入出力もサポート。VIERA Linkにも対応しており、同社の薄型テレビ「VIERA」や、BDレコーダ「DIGA」などと、HDMIを介して連携が可能。VIERAで観ている番組に合わせて、番組情報を元にアンプ側のサウンドモードが映画ならば「シネマ」、ニュースならば「ニュース」、スポーツでは「スタジアム」と、自動で切り替わる。 デジタルアンプを内蔵し、最大出力は100W×7ch(6Ω時)。独自のバーチャル7.1ch再生機能も搭載しており、5.1ch分のスピーカーしか接続していなくても、7.1chサラウンドをバーチャル再生可能。実物のリアスピーカーをサラウンドバックに配置した場合には、リア位置にバーチャルスピーカー2本を、実物をリアに置いている場合にはサラウンドバックにバーチャル2本を置いたような再生が可能としている。 フロントスピーカーがバイワイヤ接続に対応している場合は、7.1chのスピーカーを接続している場合でも、2チャンネル再生時には自動でフロントスピーカーのバイアンプ駆動が可能。別売のワイヤレスリアスピーカーキット「SH-FX70」(9月10日発売/オープン/実売25,000円前後)を追加することで、リアスピーカーの無線接続にも対応できる。推奨スピーカーは「SB-HS1100-K」(10月10日発売/オープン/実売13万円前後)で、このスピーカーは後述するシアターシステムのリアスピーカーでもある。 視聴位置に付属の測定用マイクを置くことで、スピーカー設定を自動で行なう機能も用意する。HDMI以外の入出力端子は、入力がコンポーネント×3、S映像&コンポジット×3、光デジタル音声×3、同軸デジタル音声×1、アナログ音声×7、アナログ7.1ch入力×1。出力はコンポーネント×1、S映像&コンポジット×2、アナログ音声×1、サブウーファプリ×1。AM/FMチューナも内蔵。消費電力は140W。外形寸法は430×339×158.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約5kg。
■ SC-HT7000
前述のAVアンプ「SA-BX500-K」と、4本のトールボーイスピーカー、1台のサブウーファで構成するシアターシステム。VIERAとマッチするデザインや音質を追求したという。トールボーイスピーカーは4本しかないが、フロント用の2本に、センターチャンネル用ユニットも内蔵しているため、チャンネル数的には5.1chスピーカーシステムとなる。 具体的には、フロント用に8cmウーファ×2個と、2.5cm径ドーム型ツイータ×1個、1.2cm径ドーム型スーパーツイータ×1個の3ウェイ4スピーカーを正面に向けて配置。さらに、テレビ寄りの方向に、センター用として8cm径ウーファ×1個、6.5cm径ミッドレンジ×1個、2.5cm径ドーム型ツイータ×1個も搭載。3ウェイ3スピーカーを構成している。 左右のフロントスピーカーから、センターチャンネルの音を再生することで、テレビ画面の中央から音が出ているような再生が可能だという。同社ではこれを「リアルセンター」方式と名付けている。 フロントに搭載したスーパーツイータは、100kHzまで再生可能。ウーファはインシュレータを介してキャビネットにマウントされており、不要共振を低減。ウーファとミッドレンジの振動板には、剛性が高く、内部損失も大きいPPマイカグラファイトを使っている。ツイータの振動板はチタン製。 リアスピーカーは2ウェイ3スピーカー構成。8cm径ウーファ×2個と、2.5cm径ドームツイータ×1個を搭載する。詳しい仕様は下表の通り。スピーカーターミナルは金メッキ仕上げで、内部配線にはOFCを使用。フロントスピーカーはバイワイヤリングに対応している。 サブウーファには17cm径のウーファユニットを2基搭載。定格出力100W×2ch(6Ω)のアンプも内蔵している。不要なキャビネットの振動を低減するだけでなく、2個のユニット間の距離差を使って部屋の定在波も低減するという「デュアルドライブ」方式を採用。バスレフで、ポート部には低域ノイズの発生を抑える「エアロ・ストリームポート」を採用している。
□松下電器のホームページ
(2008年8月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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