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松下電器産業株式会社は、ミニコンポ「D-dock」の新モデルとして、「ハイクオリティ&コンパクト」をコンセプトにした「HCシリーズ」2機種を9月19日に発売する。どちらも80GB HDDを内蔵。価格はオープンプライス。店頭予想価格は「SC-HC7」が100,000円前後、「SC-HC5」が86,000円前後の見込み。
これまでの「D-dock」は、同社のオーディオプレーヤー「D-snap」を搭載するためのクレードルを備えていたが、今回のモデルはコンパクトがコンセプトであり、薄型筐体を採用したため、クレードルは省かれている。しかし、SDメモリーカードで連携できるほか、iPodとのケーブル接続もサポートしている。 どちらのモデルも80GB HDD、CDプレーヤー、AM/FMチューナ、アンプを内蔵したメインユニットと、3ウェイのブックシェルフスピーカーで構成。CDからHDDへ最大16倍速でのリッピングが行なえるほか、HDDからSDカードへの16倍速転送も可能としている。録音時のフォーマットはAACとリニアPCM。AACは64/96/128kbpsから選択できる。また、LAN接続したPCに保存されたMP3/WMA/AACファイルも、ネットワーク経由でHDDに取り込むことができる。 HDDに蓄積した楽曲は、曲の印象により7種類に自動分類され、ユーザーの気分に合わせて選曲される「印象選曲」機能が使用可能。サビ部分のみをメドレー再生する「ザッピング再生」や、気に入った曲をワンボタンで登録できる「マイベストプレイリスト」も備えている。 Gracenoteデータベースの一部をHDDに内蔵しており、インターネットにアクセスせずにCDの楽曲情報表示が可能。リッピングしたファイルだけでなく、アナログ録音した楽曲についても、楽曲情報を付与できる。ネットを介しての最新楽曲情報のダウンロードも可能。 SDメモリーカードに録音する際は、SDオーディオ(AAC)、MP3、WMAから選択。カード内の同ファイルも再生できる。さらに、3.5型の液晶ディスプレイも搭載。メモリーカードに保存したJPEG静止画が表示でき、音楽を流しながらのスライドショー再生も可能。ラジオのタイマー録音もサポートする。 iPod接続用のUSB端子も装備。iPod付属のUSBケーブルで接続することで、D-dockからiPodの再生、選曲、充電が可能。高音質化機能の「マルチソース リ.マスター」も内蔵しており、SDオーディオだけでなく、iPod再生時にも使用可能。「iPodの音楽をCDに迫るクオリティで再生できる」という。また、SC-HC7のみ、本体に同梱しているオプションポートケーブルを使って別売のワイヤレスオーディオキット「SH-FX570R/FX570K」を接続すると、携帯電話など、Bluetooth対応機器からのワイヤレス再生も可能になる。 メインユニット前面は、高級感のあるアルミパネルを使用。HC7は、宙に浮いているようなフローティングデザイン、HC5は薄型スリムデザインを採用。CDプレーヤー部の開閉パネルは、電動となっている。 スピーカーはどちらも3ウェイのブックシェルフ。2.5cm径のバランスドーム型ツイータ、5cm径のコーンユニット採用ウーファ、8cm径のパッシブラジエータで構成。どちらもウーファを2基搭載したダブルウーファ仕様。HC5はパッシブラジエータ1基、HC7は2基搭載している。両モデルとも、ウーファを前後に配置することで不要な振動を低減する「振動キラー」技術を導入している。
□松下電器のホームページ
(2008年9月3日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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