ソニー、PC楽曲の転送ソフト付きコンポ「ネットジューク」 －PC内の楽曲を自動でリスト表示/転送。HDDは160GBに

右手前からNAS-M700HD、NAS-M500HD、CMT-E300HD

10月18日発売 標準価格：オープンプライス

　ソニーは、HDD内蔵ミニコンポ「ネットジューク」など3モデルを10月18日より発売する。価格はオープンプライスで、ラインナップと店頭予想価格は下表の通り。

仕様	型番	カラー	店頭予想価格
160GB HDD ネットワーク機能 CD/MD AM/FMラジオ	NAS-M700HD	ブラック	85,000円前後
160GB HDD ネットワーク機能 CD AM/FMラジオ	NAS-M500HD	ホワイト シルバー	65,000円前後
80GB HDD CD AM/FMラジオ	CMT-E300HD	ピンク ホワイト シルバー	45,000円前後

　CDからHDDにリッピングして楽曲を蓄積できるHDDコンポ。2007年に発売されたNAS-M75HD/D55HDの後継となるNAS-M700HD/D500HDに加え、新たにエントリーモデルとしてCMT-E300HDを用意。既発売の最上位モデルNAS-M95HDは継続販売され、HDDコンポとしては全4ラインナップで展開する。

　M700HDのみ、MDデッキとS-masterデジタルアンプを搭載。D500HD/E300HDはS-masterではないデジタルアンプを搭載する。出力は3機種とも20W×2ch。

NAS-M700HD(ブラック)	NAS-D500HD(ホワイト)	CMT-E300HD(ピンク)

■ NAS-M700HD/D500HD

　Ethernet端子を備えるM700HD/D500HDには、従来モデルと同様にクロスのLANケーブルを使用してPCからダイレクトでの楽曲転送が可能。

PCからの転送ソフトを同梱

　新たに、PC内の音楽ファイルのみを選んでリストアップし、コンポのHDDに転送できるPCソフト「かんたん音楽転送」を同梱。対応ファイルはリニアPCM(WAV)/MP3/ATRAC/WMA/AACで、DRMには非対応。なお、AACはDLNA対応機での再生を考慮し、ATRACまたはMP3形式に変換して取り込む。転送済みのファイルがある場合には、差分のみ自動で選んで転送することも可能となっている。

　また、au携帯電話の「LISMO」オーディオ機器連携に対応。対応携帯電話から着うたフル楽曲の取り込み/再生が行なえ、携帯電話に楽曲を転送して持ち出すこともできる。

　そのほか、USBメモリからの楽曲転送も可能。ただし、上記のPCソフト「かんたん音楽転送」を利用する場合はネットワークでの転送のみで、USBメモリ経由での転送時には同ソフトは利用できない。

　HDD容量は、従来モデルの2倍となる160GB。ユーザー調査で、録音フォーマットとしてリニアPCMを利用する割合が多かったほか、MP3で取り込むユーザーもビットレートを高く設定する場合が多かったためだという。CDからの取り込みは16倍速で、録音フォーマットはMP3(最大256kbps)、ATRAC(同256kbps)、リニアPCM。

NAS-M700HDのメインユニット部

　保存した楽曲の波形データを解析し、ネットワーク経由で自動的にタイトル情報を取得/付与できる。AM/FMチューナも内蔵し、ラジオ番組を音楽部分とトーク部分に自動分類しながら録音できる。録音後、音楽のみ、もしくはトークのみを再生することもできる。

　また、「12音解析技術」を使用し、蓄積した音楽ファイルを、雰囲気やシーンに合わせて自動分類する「おまかせチャンネル」も備える。そのほか、コンポからネットワーク経由で楽曲購入ができる「エニーミュージック」に対応。

D700HDのツイータ(左)とウーファ(中央)、ディスプレイ(右)

ウォークマン用クレードル部

　本体に4.3型カラー液晶ディスプレイを搭載。ウォークマン用の「WM-PORT」を備えたクレードルを備え、HDDに蓄積した楽曲を、PCを使わずに転送できる。また、装着したウォークマンの充電も可能。

　高音域補間技術「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」を同社オーディオコンポとして初めて搭載。M700HDのスピーカー振動板にはシルクドームツイータと、アラミド繊維入りのHOPウーファコーンを採用。下位モデルとの差別化を図っている。そのほかの変更点として、両モデルともスピーカーのバスレフポートは従来の背面から前面とし、背面が壁に近い場所でも設置できるようにした。

　D500HDは、アクセサリとして交換用のサランネットと着せ替えシールのセット「SUP-NASD500」も発売。チアフルオレンジ/ロマンティックピンク/ホワイトフォレストの3パターンを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,000円前後の見込み。

NAS-D500HDのメインユニット		着せ替えパネルの「ホワイトフォレスト」をつけた状態

■ CMT-E300HD

CDからのワンタッチ転送ボタン

　ネットワーク機能を搭載しないモデルで、CDやUSBからのワンタッチ転送ボタンなどエントリーユーザー向けの機能を重視している。HDD容量は80GB。CDからの楽曲取り込みは4倍速で、録音フォーマットはMP3(128kbps)。

　上位モデルと同じくPCからの楽曲転送用ソフトを同梱するが、転送はUSBメモリ経由のみで、ネットワーク転送には対応しない。USB端子は前面に備え、ワンボタンで取り込みが可能。対応する音楽ファイルはリニアPCM/MP3/ATRAAC/WMA/AACだが、全てMP3/128kbps(OMAファイル)に変換して取り込む。

　ネットワーク機能を搭載しないため、CDDB情報を更新するための「タイトル更新機能」を搭載。取り込んだ楽曲のタイトル情報が内蔵のCDDBに無い場合、PCで取得した新たなCDDB情報をウォークマンまたはUSBメモリを経由してコンポに転送できる。

　ウォークマン用のクレードルを搭載し、楽曲再生/転送/充電が可能。なお、コンポからウォークマンへの楽曲転送は行なえるが、USBメモリやPSP、携帯電話への転送は行なえない。ディスプレイは8色バックライト搭載のモノクロ液晶。

ディスプレイは8色バックライト

モデル名	NAS-M700HD	NAS-D500HD	CMT-E300HD
HDD容量	160GB		80GB
アンプ部	S-Master デジタルアンプ	デジタルアンプ
アンプ最大出力	20W×2ch(8Ω)
アナログ音声入力	2		1
アナログ音声出力	1		－
その他の端子	WM-PORT×1 USB×2 ヘッドフォン×1 コンポジット×1		WM-PORT×1 USB×1 ヘッドフォン×1
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	285×285×143mm		285×285×142mm
重量	約5.6kg	約5kg	約4kg
スピーカー
ツイータ	25mm径 ソフトドーム	25mm径 バランスドーム	40mm径 コーン
ウーファ	120mm径 アラミド繊維配合 HOPコーン	120mm径 コーン	100mm径 コーン
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	150×223×280mm	143×220×250mm	135×220×230mm
重量(1台)	約2.9kg	約2.2kg	約2kg

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200809/08-0908B/
□ネットジュークのホームページ
http://www.sony.jp/products/systemstereo/
□関連記事
【2007年9月11日】ソニー、DLNAサーバ機能装備の「ネットジューク」3機種
－ウォークマンへPCレス楽曲転送。DLNA無線スピーカーも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070911/sony2.htm

( 2008年9月8日 )

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