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株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは、最新サラウンドフォーマットに対応したAVアンプ2機種を10月下旬に発売する。価格は「SR6003」が120,000円、「SR5003」が87,000円。カラーリングはどちらもブラックのみ。 AV8003/MM8003で採用した「M-1」デザインを、一体型AVアンプであるSR6003/SR5003にも採用。「上級モデルのニュープレミアムデザインを彷彿とさせ、カラーは従来のAVアンプに採用されていたゴールドから精悍なブラックへ変更。シックなホームシアターにマッチする」としている。「M-1」デザインは音質面にも配慮しており、フロントパネルにガラス繊維強化レジン製の曲面パネルを使うことで、分割サブフレーム構造と組み合わせ、振動の分散や吸収という役目も担っている。 定格出力は、「SR6003」が100W×7ch(8Ω時)、125W×7ch(6Ω時)。「SR5003」が90W×7ch(8Ω時)、115W×7ch(6Ω時)。最大出力は160W×7ch(6Ω)と、145W×7ch(6Ω)。 HDMI Ver1.3aに対応し、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audioなどのデコードに対応。同社AVプリ「AV8003」でも採用した、TI製のDSP「TMS320DA788」を使用している。SACDのDSD信号のデコードもサポート。映像と音声の時間的なズレを自動補正するオートリップシンクも利用できる。 SR6003のみ、2系統のHDMI出力を装備。入力は両モデルとも3系統用意。HDMI経由で入力されたオーディオ信号のクロック形成にPLL(位相同期回路)方式を採用しており、ジッタを低減。HDMIの音質を向上させたという。Deep Color、x.v.Colorもサポートしている。 SR6003は、フロントパネルにUSB端子を備えており、MP3、WMA、WAV、AACファイルの再生が可能。タグ情報はID3 v1/v2、WMA、iTunesをサポート。256色表示が可能なGUIも備えており、トラック情報をテレビなどに表示可能。セットアップ時のイメージもより掴みやすくなっているという。
MP3、AAC、WMAなどの圧縮フォーマット再生時には、圧縮時に失われた高域成分を補間するM-DAX(Marantz Dynamic Audio eXpander)機能が使用可能。リアルタイムに信号をモニターすることでカットオフ周波数を検知。最適な補間処理を行ない、カットオフ固定式の補間処理に比べ違和感のない再生ができるという。圧縮音声だけでなく、ラジオなどのナローバンド信号の補間にも使用できる。 両機種とも、i-Chips Technology製の10bitビデオプロセッサ「IP00C773」を搭載。SD/HD映像を最高1080pまでアップコンバートできる。音声用DACはシーラスロジック製で、24bit/192kHz対応の「CS42528」。付属の専用マイクを使用し、自動的に音場補正を行なう「Audyssey MultEQ」も利用できる。AM/FMチューナも内蔵する。 アナログ回路とデジタル回路を分離して配置することで、相互干渉を回避。基板ごとに独立してレギュレーターを設けることで、ノイズ、発熱も抑えたという。低ノイズ、低漏洩磁束のオーディオ専用EIトランスも採用している。
SR6003は、学習機能付きリモコン「RC003SR」を同梱。液晶表示部にステータスやモードの表示が可能。SR5003も、液晶ディスプレイは備えていないが、学習機能付きの「RC004SR」を付属。どちらのリモコンもバックライトを備えている。
□マランツのホームページ
(2008年9月12日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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