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富士通テン株式会社は、AVナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」の新カテゴリとして、ライトユーザー向けに低価格化した「AVN Lite」を発表。第1弾として7型液晶を搭載し、ワンセグ視聴も可能な2DINメモリナビ「AVN118M」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は85,000円前後の見込み。 また、オプションとしてiPod接続用ケーブル「IPC108」も10月上旬に発売する。価格は6,300円。 7型/解像度400×234ドットの液晶ディスプレイとワンセグチューナ、CDレシーバを備えたナビ。DVD/HDDを省き、地図などのデータ記録媒体には4GBのSDカードを採用。情報量を絞ったことなどで低価格化した。あまり多くの機能を必要としない層を主なターゲットとしている。 SDカードスロットは地図データ専用で、SDカード内の音楽再生には対応しない。付属カードは4GBで、今後はデータの更新も予定している。 ワンセグはEPGと字幕に対応。データ放送はサポートしない。ワンセグの音声やCD、ラジオはナビ表示を見ながら聴くことができる。
別売のiPod接続用ケーブル「IPC108」を利用することで、Dock接続したiPodの音楽再生が可能。「AVN118M」のタッチパネルでiPodを操作できる。対応iPodは第4世代以降のiPodとiPod photo/mini/nano/touch。ただし、iPodの映像再生は行なえない。なお、9月11日に発表された新iPodへの対応については検証中としている。iPhone 3Gには対応しない。ケーブル長は2.5m。
ナビ画面は2Dのみに限定し、音声案内に対応。画面上のボタン表示は大きな文字とし、検索画面では携帯電話方式の文字入力を採用した。トップ画面上に常時「自宅」ボタンを表示し、自宅までのルート検索がすぐに行なえる。そのほか、携帯電話の通信機能を利用してエリア情報や駐車場の空き情報を取得する「ケータイリンク」にも対応する。 アンプ出力は40W×4ch。本体ボタンは「現在地」やボリュームなど基本の4ボタンのみというシンプルな配置とした。
■ 「AVナビを購入していない」5割以上を取り込む
「AVN Lite」のコンセプトは文字通り「ライトな感覚で使えるAVナビ」。同社調査では、これまでAVナビを購入していないドライバーが5割以上を占めたという結果が出ており、「値段が高い」、「長距離の移動をあまりしない」、「操作が難しく使いこなせない」という理由から敬遠していた層を、新モデルのシンプルな機能や操作性で取り込む狙い。 同社取締役の増田豊氏は、「これまでDVD/HDDナビや地デジ搭載、画面の高精細化などで付加価値を高めてきたが、多機能ではややもすると値段が高くなったり、使い勝手が悪くなる。『基本機能でいいから、簡単でお手軽なものを』という市場の声を聞いた」と企画の経緯を説明した。同製品を業務用にカスタマイズした法人向けモデルも発売予定で、「一般、法人など用途を広めたい」とした。 なお、ポータブルナビ(PND)を採用しなかった理由としては、「評価はいろいろあるが、PNDはダッシュボードに設置することで、昨今の車ではエアバッグがその近くにあることや、前方の視認性の問題から、今回は基本的なコンセプトを守った」とした。
□富士通テンのホームページ ( 2008年9月16日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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