NTTドコモ、携帯電話向け映像の高画質化技術 －ワンセグやYouTubeを高画質化。2009年度実用化へ

　NTTドコモと株式会社モルフォは、携帯電話で映像コンテンツを全画面表示する際のノイズやちらつきを軽減するための高画質化技術を共同で開発した。

　携帯電話向けに配信されるビデオコンテンツやワンセグ放送など、携帯電話向けの映像サービスの主流は解像度320×240ドットだが、ディスプレイ部は640×480ドット超の解像度を持つ携帯電話端末も増えている。そのため、全画面表示を行なう際に、映像圧縮処理時に生じるブロックノイズやモスキートノイズも併せて拡大してしまい、歪みの拡大やぼやけた表示になってしまうことがあった。

　今回開発した技術は、こうした問題に対応するもので、符号化歪みを軽減するメカニズムを組み込むとともに、符号化歪みと画素補間により発生したぼけを抑えることで、映像内のノイズやちらつきを軽減。映像中の人物や物体の輪郭線を保持しながら、より適した画像補正を行ない、メリハリを効かせた鮮鋭で高画質な拡大映像を実現するという。

　同技術を搭載することで、ワンセグやYouTubeなどのPC動画を携帯電話で高画質に楽しむことができるという。ドコモとモルフォは共同開発を進め、2009年度中の携帯電話端末への搭載を目指すとしている。なお、同技術は9月30日より千葉県 幕張メッセで開幕するCEATEC JAPAN 2008に出展する。

□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080924_02.html
□モルフォのホームページ
http://www.morphoinc.com/

( 2008年9月24日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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