マクセル、薄さ約28mmのプロジェクタ用LED光学エンジン －携帯機器への内蔵を目指す。チノンテックと共同開発

　日立マクセル株式会社は29日、LEDを光源とし、業界トップクラスという高光利用効率を実現する小型/低背プロジェクタ用光学エンジンをチノンテック株式会社と共同で開発したと発表した。

　開発された光学エンジンは、光利用効率20%、色再現NTSC比120%を達成しながら、約28mmまでの薄型化を実現。手のひらサイズのポータブルプロジェクタが開発/商品化可能になるという。

　試作機は、解像度858×600ドットのパネルを搭載し、1.35m先に32.7型での投射が可能。レンズは焦点距離18.5mm/F2.0の単焦点で、フォーカスは手動。光源はRGB LEDを採用する。明るさは50ANSIルーメン、コントラスト比は1,000：1、光源の消費電力は10W。

　両社の超精密光学部品設計/製造技術と、プロジェクタエンジンの設計/製造技術、光学組み立て技術をベースに設計されており、照明光学系はフィンランドのUpstream Engineeringを加えた3社で共同開発した。

　今回の光学エンジンについては、2007年12月にマクセルとチノンテックが締結した業務・資本提携の成果の一つとしており、9月30日から開催されるCEATEC 2008のマクセルブースでも展示される。今後は更に小型化を追求し、小型PCや携帯電話、携帯型ゲーム機などのモバイル機器に搭載可能な組込みタイプの開発も進めるという。

□日立マクセルのホームページ
http://www.maxell.co.jp/jpn/
□チノンテックのホームページ
http://www.chinontec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.maxell.co.jp/jpn/news/2008/news080929_01.html

( 2008年9月29日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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