◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
エイベックスとドコモ、携帯向け映像配信で合弁会社
-「世界一小さなテレビ局をはじめることにしました」


9月30日発表


 エイベックス・エンタテインメント株式会社(AEI)は30日、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)と、携帯向け映像配信事業を手掛ける合弁会社「エイベックス通信放送株式会社」を設立すると発表した。

 エイベックス通信放送は、携帯向けの動画配信サービス提供を目指して設立され、資本比率はAEIが70%(49億円)、NTTドコモが30%(21億円)。代表取締役会長にはAEI社長の松浦勝人氏が、代表取締役社長にはAEI副社長の千葉龍平氏が就任する予定。出資総額70億円の内訳は、資本金35億円、資本準備金35億円となる。2009年2月に新会社設立、3月に営業が開始される。

 これまで携帯向け動画は、映画館やDVD向けに制作された映像を流用したものが多く、新会社では携帯電話のディスプレイサイズを意識したコンテンツ制作に取り組む。

 AEIでは、「マスメディアを、マイメディアへ。」として、「世界一小さなテレビ局をはじめることにしました」とコンセプトを説明。愛称は「BeeTV(仮称)」で、「携帯インターネット上を忙しく飛び回り、プレミアムなエンタメ映像のみを収集してきてくれるミツバチがそのキャラクター」としている。

 同社では「今、『パーソナル化』の波が、映像マーケットにも訪れつつある。この震源地は、携帯電話。事実、その周辺エンタメ市場は、“ひまつぶし市場”とも呼ばれ、2009年には3兆円にも到達すると言われている。こうした『映像市場のパーソナル化』に、業界に先駆けて注目した、まったく新しい映像エンタテインメント事業『Personal Entertainment Collector.』を立ち上げる」と、合弁会社設立の背景を説明している。

 BeeTV(仮称)は、「ワンセグ放送や既存の動画サイトとは異なり、携帯電話専用に開発された、全くあたらしいプレミアム映像作品の群の中から、視聴者それぞれの好みに合った映像エンタテインメントを、毎日、自動的にお届けしていく、新コンセプトの放送局」(同社)になるという。

 AEIの映像制作にかかるノウハウ、およびアーティスト/タレントのマネジメント会社であることを最大限に活用して、浜崎あゆみ、EXILEなどの音楽系オリジナル・コンテンツの制作を中心的に行なうほか、株式会社フジテレビジョンをパートナーとして、コンテンツを共同制作することも決定。「自社メディア以外に向けて新たに映像作品を継続的に制作し、提供するのは前例のないこと」としている。

 そのほかにも、映画「THE JUON/呪怨」などを手掛けたプロデューサーの一瀬隆重氏が代表の株式会社オズ、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」、「踊る大捜査線THE MOVIE」の株式会社ロボット、「僕らの音楽」、「どうぶつ奇想天外!」の株式会社イースト、「タモリ倶楽部」、「カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW」の株式会社ハウフルスの計5社をパートナーとして、コンテンツを共同制作することも決まっている。

 同社では、「さらに、現在数多くの映像関係者より新サービスの戦略・構想に賛同いただいておりますが、パートナー名や具体的な企画内容・提携内容につきましては、正式に決定次第、発表する」としている。

□エイベックスホールディングスのホームページ
http://www.avex.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.avex.co.jp/j_site/ir_news/pdf/080930_1.pdf
□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080930_03.html

( 2008年9月3日 )

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.