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「CEATEC JAPAN 2008」が幕張メッセで開幕
-シャープなど各社がLED液晶TV。無線化技術も


会期:9月30日~10月4日

会場:幕張メッセ

入場料:大人1,000円/学生500円
    (事前登録は無料)


 映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」が9月30日、幕張メッセで開幕した。期間は10月4日まで。入場料は一般1,000円/学生500円だが、事前登録を行なうことで入場無料となる。主催は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人情報技術産業協会(JEITA)、社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)、CEATEC JAPAN 実施協議会。

 今年の開催テーマは「デジタルコンバージェンス 新たなるステージへ。」。AV関連の最新技術やコンセプトモデルが多数展示されているほか、各社の新製品も一堂に出展されている。出展者数は804社/団体で、うち海外27カ国/地域から289社/団体が参加、合計小間数は3,121。開催中の登録者数は21万人を見込んでいる。

 会場で注目を集めているのは、開幕と同時に発表されたシャープのLEDバックライト採用液晶テレビ「AQUOS XS1」シリーズ。映像にあわせて部分的にバックライトをコントロールするエリア制御技術を採用しており、テレビコントラスト100万:1以上を実現。LEDを下向きに配置し、導光板で光の向きを変える工夫で最薄部2.28cmという薄型を実現したのが特徴。65/52型の2モデルが10月15日に発売予定だ。

 同社ブースではAQUOSのプレミアムモデル「Rシリーズ」なども出展。パイオニアとのコラボレーションの成果を展示するコーナーも用意されている。

シャープのLEDバックライト採用液晶テレビ「AQUOS XS1」シリーズ パイオニアとのコラボレーションの成果を展示するコーナーも

 ソニーのブースでも、10月の発売を控えたLEDバックライト採用液晶テレビ「BRAVIA」のXR1シリーズが展示中。薄さ9.9mmを実現した「ZX1シリーズ」や、最新BDレコーダのラインナップも目を引く。

 また、「ソニー ディーラーコンベンション 2008」などで展示されていた薄さ約0.3mmの11型有機ELパネルも参考展示。これを使った、パネル全体の厚さが約0.9mmの有機ELディスプレイも公開されている。大型化面では、27型有機ELテレビも参考展示。パネル自体は従来から展示されているものと同じ9.9mmだが、駆動部分がブラッシュアップ。「大型化への取り組みをアピールするとともに、薄型化への要望にも応えられるよう開発を進めている」(同社)という。

初日にはソニーの中鉢良治社長もブースに登場 偶然そばを松下電器の大坪文雄社長が通りかかり、握手を交わす場面もあった LEDバックライト採用液晶テレビ「BRAVIA」のXR1シリーズ
27型有機ELテレビの参考展示。パネル自体は従来のものと同じだが、スタンドが片方支えタイプに変更された 0.3mmのパネルを使った11型の有機ELディスプレイも参考展示

 松下電器(パナソニック)のブースでは、薄型テレビ「VIERA」やBD/DVDレコーダ「DIGA」の最新機種とともに、プラズマテレビとBlu-ray Discプレーヤーを組み合わせて、フルHD解像度の3D映像を実現する「3D フルHD プラズマ・シアターシステム」を展示している。

 1080iのフルHD映像を2系統入力し、それぞれを左目用、右目用としてプラズマテレビに2画面分1080pで表示。来場者は液晶シャッター付きのメガネを通して観ることで、従来よりも高精細なHD解像度での3D映像が楽しめるのが特徴だ。

3D フルHD プラズマ・シアターシステムは体験コーナーが用意されている HDMIをワイヤレス化する「WirelessHD」技術も参考展示。対応するレコーダやホームシアターシステム、テレビとチューナユニットなどが展示されている 2008 International CESで展示された壁一面がテレビの“Life Wall”も登場

 日立のブースにも、RGBのLEDバックライトを搭載し、最薄部15mmを実現した37V型の次世代薄型液晶テレビが参考出展されている。LEDバックライトの採用により、低消費電力化も実現。ほかにも、本金箔を施したテレビなど、インテリアの一部としてのテレビも積極的に提案。アルミ素材を基本として組み立てるテレビスタンド「自由組曲」のバリエーション展示も行なわれている。

RGBのLEDバックライトを搭載し、最薄部15mmを実現した37V型の次世代薄型液晶テレビ 映像/音声のワイヤレス伝送技術は日立ブースでも参考展示されている 本金箔を施したテレビやなど、インテリアとしてのテレビも積極提案

 東芝ブースでは、発表されたばかりの超解像技術搭載液晶テレビ「REGZA」や、XDE搭載のVARDIAシリーズなどが展示中。参考出品として、これまでのテレビのインターフェイスとは一線を画したGUIが特徴のCell搭載テレビや、新スタイルの“立て掛け型液晶テレビ”も提案。

 立て掛けテレビは52型のフルHDで、文字通り壁に斜めに立て掛けられるのが特徴。重量バランスなどを考慮し、倒れにくい構造になっており、壁寄せスタンドなどと同程度の安定性を確保。子供がイタズラしても大丈夫だという。内部にSSDを内蔵しているのも特徴で録画が可能。デモ機の容量は64GBだが、大容量化は容易だという。

新スタイルの“立て掛け型液晶テレビ” Cell搭載テレビ Yahoo! 動画が見られるREGZAも展示。ストリーミングで薄型テレビ用の高解像度映像が楽しめるイメージだという。デモ機では映像は内蔵HDDに収められている

 三菱電機のブースでは国内初出展の「レーザーテレビ」に注目。光源に3原色半導体レーザーを使用し、従来方式よりも高色域化した映像と、大幅な省電力化を実現しているのがポイント。65インチで、秋に米国発売で発売。「液晶/プラズマと競争力のある価格を実現する」という。日本での発売は「今回のような展示会での反応を見て検討したい」とのこと。

 ほかにも、29日に発表されたばかりの映像信号を無線伝送する液晶テレビ「REAL」の新モデル「LCD-46LF2000」、キューブ型のBlu-ray Discレコーダ「DVR-BF2000」も展示されている。どちらも発売は11月21日だ。

国内初出展の「レーザーテレビ」。色純度の高い赤の表示に注目 映像信号を無線伝送する液晶テレビ「REAL」の新モデル「LCD-46LF2000」、キューブ型のBlu-ray Discレコーダ「DVR-BF2000」も展示

 ほかにも、10月1日付けで共同持株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社」を設立し、経営統合するビクターとケンウッドでは、その成果とも言えるAVアンプを出展中。共同で開発したというHDMI/DSPモジュールを搭載しており、ケンウッドブランドのAVアンプとして発売されるという。

 ビクターブースでは、新開発の8K D-ILA プロジェクタや4Kのシアターを設置。新D-ILAプロジェクタ「DLA-HD750」のデモなど、大型シアターを展開し、体験型のブース展示を行なう。ほかにも、LEDバックライトを採用した液晶テレビ、次世代Everioのコンセプトモデル展示、2D映像をリアルタイムに3D映像に変換する技術デモ、BDレコーダの参考展示も行なっている。

次世代Everioのコンセプトモデル LEDバックライトを採用した液晶テレビ 2D映像をリアルタイムに3D映像に変換する技術デモ
新開発の8K D-ILA プロジェクタや4Kのシアターを設置 協業によるケンウッドのAVアンプも海外向けだが、展示されている BDレコーダも参考展示


□CEATEC JAPAN 2008のホームページ
http://www.ceatec.com/2008/ja/
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【9月29日】「CEATEC JAPAN 2008」、幕張メッセで9月30日開幕
-各社新製品や超薄型/LEDテレビ、新技術などが一堂に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080929/ceatec.htm

(2008年9月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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