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台湾SiZEN、ポータブルオーディオ用「EUPHONYアダプタ」
−ダイナミックなサラウンドに変換。ヘッドセットも


iM10 サラウンドメイト
10月1日先行販売

標準価格:オープンプライス


 ヘッドセットなどを手掛けている台湾のSiZEN(シゼン)は10月1日、株式会社NEXXの協力により日本オフィスを設立。日本市場向けの第1弾製品として、ダイマジックのEUPHONY技術を採用した「iM10 サラウンドメイト」と、「HP20 EUPHONY ヘッドセット」の2製品を発売する。

 価格はどちらもオープンプライス。直販サイトで限定先行販売し、「iM10」を9,240円で200台限定。「HP20」を16,590円で20台限定でリリース。限定数完売後はメールにて予約を受け付ける。直販以外の通販サイト、量販店での店頭販売は10月下旬より開始する。


■ iM10 サラウンドメイト

ボディカラーはブラック、ブルー、シルバー、グリーン、ピンク、ホワイトの6色

 ダイマジックのEUPHONY技術は、ステレオなど、チャンネル数の少ない音楽ソースをサラウンド音声に変換したり、ヘッドフォンなど、チャンネル数の少ないスピーカーでサラウンド再生を実現するもの。携帯電話やバーチャルサラウンドスピーカー、カーオーディオ、ゲームソフトなどに採用されている。

 具体的にはステレオ音源から5.1chサラウンドを作り出す「AST」、低音/高音の増強技術「DBEX」、バランスの良い再生音に整える「DSC」、少ないチャンネルでサラウンド再生を行なう「DVX」技術が組み合わされている。「iM10」は入力された音楽信号にEUPHONY技術を適用。広がりのある音に変換して出力するアダプタ。入出力はステレオミニとなっている。

 ポータブルプレーヤーとイヤフォンの間に「iM10」を挟む形となり、iM10本体にステレオミニの端子(オス)を装備。ポータブルプレーヤーのイヤフォン出力に接続する。本体にはステレオミニのイヤフォン出力と、スピーカー用のラインアウトも用意。ヘッドフォンだけでなく、アクティブスピーカーなどとの接続も想定している。

iPhone 3Gに接続したところ。イヤフォン/ヘッドフォンとプレーヤーの間に挟むように接続する パッケージ

EUPHONY処理の概念図

 入力されたステレオ音声は、前述の「AST」で5chのサラウンド音声に変換。「DBEX」で低音/高音を強調した後、「DVX」でサラウンド音声を2chに変換。最期に「DSC」でバランスを整えて出力される。本体にはOFF/MOVIE/MUSICの3モードを用意。OFFはスルー出力、MOVIEは広がりを強調したもの、MUSICは音楽鑑賞をイメージしたサウンドバランスとなる。

 外形寸法66.5×52.5×8.1mm(縦×横×厚さ)の薄型筐体が特徴。バッテリ内蔵で重量は25g。ボディカラーはブラック、ブルー、シルバー、グリーン、ピンク、ホワイトの6色を用意している。背面に磁石を内蔵しており、金属製のものに貼り付けることができる。背面に接着テープを貼ったマグネットステッカーも同梱しており、通常の壁にステッカーを貼り、そこにiM10を磁石で固定することも可能だ。

 電源は内蔵のリチウムポリマー充電池を使用。使用時間は7.5時間、充電所要時間は2.5時間。USB端子を備えており、充電はUSB経由で行なう。ステータスはLEDバッテリで表示。動作中は青色に、電池残量が減ると赤くなる。

イヤフォン出力、スピーカー出力、モード設定ボタンを供える 充電はUSB端子から行なう 接続ケーブルは側面に収納できる
側面から外すことも可能。様々なプレーヤーとの接続を可能にする 背面にはマグネットを備えており、ホワイトボードにも写真のように貼り付けられる


■ 低ビットレートの音源やゲーム/シアタームービーに効果的

 iPhone 3Gと接続。ヘッドフォンはULTRASONEの「HFI-680」で試聴した。EUPHONYモードをOFFから「MUSIC」に変更すると、ニュートラルな再生音の印象がガラリと変わり、中低音の迫力が増す。キマグレン「LIFE」のギターとパーカッションの輪郭が深くなり、音楽に躍動感が出る。イメージとしてはポータブルプレーヤーのプリセットイコライザで「ダイナミック」などを選択した音に近いが、音色だけでなく音場にも変化が出て、サウンドステージがフワッと左右に広がる感覚だ。

 iM10を通したことによる能率の低下はあまり感じられないが、音がダイナミックになったことで音量がアップしたようなイメージだ。なお、アンプは内蔵していないため、ポータブルヘッドフォンアンプとしては使用できない。音の解像感は若干甘くなり、音像も定位よりも広がりを重視したものになるため、いわゆるハイファイなサウンドとは方向性が異なり、メリハリを強調した音作りだ。

 「MOVIE」にモードを変えてゲームの動画や映画などをiPhone 3Gで再生。頭内定位が緩和され、中域の迫力がアップ。より楽しく観賞できそうだ。個人的な感想としては、携帯電話で低ビットレートの音楽ファイルを再生する際、音が痩せていると感じたり、高域の荒れが気になる場合などに適用すると、それらの欠点をマスキングしてくれるだろう。


■ HP20 EUPHONY ヘッドセット

HP20 EUPHONY ヘッドセット

 同じくEUPHONY技術を導入したヘッドセット。ケーブルの途中にEUPHONY用回路を内蔵したユニットを備えており、モードは「E-BASS/MUSIC/MOVIE」が選択できる。また、アクティブノイズキャンセリング機能も備えており、ON/OFFが可能だ。

 ユニットは41mm径。インピーダンスは50Ω。電源はユニットに内蔵しており、単4電池2本で動作可能。連続使用時間は7.5時間。マイクは左ハウジング突起の尖端に内蔵している。キャリングポーチや標準プラグへの変換アダプタ、航空機用変換アダプタも同梱する。

背面。左ハウジングにマイクを内蔵する EUPHONYとアクティブノイズキャンセル回路を内蔵したユニット 側面の操作ボタン

 NEXXの代表取締役であり、SiZEN Japan Officeのディレクターでもある由利義和氏は、ドルビーやSRSの同様の技術に対するEUPHONYのアドバンテージとして、処理能力の低いDSPで実現できる点や、実装コストも低く、柔軟性があることなどを紹介。また、壁からの反射音を利用するバーチャルサラウンドと比べ、スイートスポットが広いことなどをアピール。iM10の販売目標を2008年度内に1万台と掲げた。

NEXXの代表取締役であり、SiZEN Japan Officeのディレクターでもある由利義和氏 SiZENのEddy Tsai CEO

□NEXXのホームページ
http://www.nexx.co.jp/

(2008年10月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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