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CEATEC 2008で、カーナビ/カーオーディオの新製品や、今後採用が検討されている技術についてまとめた。 ■ パイオニアの新「楽ナビ」など。ボーズは試聴可能
パイオニアは、10月下旬より発売するHDD「楽ナビ」や、11月下旬発売のフラッシュメモリ内蔵「楽ナビ Lite」を出展。また、6月に発売したポータブルの「エアーナビ」も展示され、手にとって操作できる。 HDD楽ナビ「AVIC-HRZ099」は、7型ワイドのインダッシュ液晶を備え、ボタン部のイルミネーションや画面表示をカスタマイズできることが特徴。楽ナビ Liteの「AVIC-MRZ088」は、4GBフラッシュメモリを内蔵し、ディスプレイは5.8型の2DINサイズ。 10月中旬より順次発売される新スピーカーも展示。チューンアップスーパーツイータ「TS-ST910」などを試聴することも可能となっている。そのほか、ハイエンドシリーズ「carrozzeria χ」のスピーカーやアンプも展示されている。
ボーズは、6月より発売されている日産「ティアナ」に採用されているサウンドシステムを紹介。実際に車内で試聴することができる。11chスピーカーとデジタルアンプを内蔵し、反射音も活用することでチャンネル数以上のサラウンド感を実現するという。また、運転席以外のシートでもバランスの取れた音場を生み出すというSurroundStage機能も搭載する。
■ 「曲をおすすめする」ナビの新技術
メーカー純正/市販ナビ向けに音楽情報のデータベースなどのコンテンツを提供しているメディアクリックは、日産純正品(ザナヴィ製)や富士通テン、パナソニックなどに採用されている音楽再生の技術を紹介し、その発展形も提案している。 現在同社より提供されている技術はFM多重放送によりCDタイトルなどの新譜情報を取得する「FM de TITLE」や、ジャケット写真、プロモーション情報まで提供する「FM de TITLE plus」、ドライブする場所や季節、時間帯などに適した楽曲をHDD内などから探して再生するという「MUSIC SEL」、曲の間にラジオDJのようなトークを自動で挟む「MYDJ」など。
「MUSIC SEL」で利用する楽曲データベース「MCDB」は、メディアクリック独自のもので、波形分析などではなく、ラジオ番組の制作者などの協力を得て人が1曲1曲聴くことで属性を分類していることが特徴。4~5年かけて20万曲を蓄積しており、現在も毎月約2,000曲ずつデータを追加しているという。こういった地道な作業により、「場所」や「季節」など波形では分析できないようなカテゴリでも曲を分類することを可能にしたという。 新しい提案として、携帯電話で行き先を検索しておくことで、それをナビにかざしてすぐに入力できるという技術をデモ。目的地に着くまでの途中、右左折などで走行する道路が変わると次のおすすめの曲を再生したり、近くにある飲食店などをポップアップで表示したりと、認証した携帯電話のユーザーに合わせた情報提供を行なう。HDD内に蓄積した曲以外でも、ネットワーク経由で曲を購入するということも検討しているという。 今回は携帯電話をFeliCaで認証していたが、通信にBluetoothを利用することも検討されており、複数ペアリングできるBluetoothの特徴を活かし、家族でドライブするときは大人数に合った曲を、夫婦で乗るときには落ち着いた曲を選ぶといったことも検討されている。
■ そのほか
マスプロは、車載の地デジ機器における受信アンテナの受信状況や、配線、端末まで受信に関わる全ての調査が行なえるという特別仕様の測定車を展示。スペクトラムアナライザーなどの測定器を搭載し、地デジの信号品質を測ることで受信環境が調査できる。
ハートランド・データ株式会社は、TIのAVプラットフォーム「DaVinci」の車載向けチップを核としたAVソリューション「Jennifer-Ⅴ」を展示。ATRAC Lossless形式でCDから約20倍速の高速リッピングでき、ワンセグ試聴や、USBメモリ内のオーディオ再生などが利用できながら、比較的低価格なカーAVを実現できるという。リッピング時にはAMGの楽曲情報を付与する。
□CEATEC JAPAN 2008のホームページ ( 2008年10月3日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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