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米アナログ・デバイセズは6日、「SHARC」シリーズのプロ向けオーディオDSP「ADSP-21469」を発表した。2009年第1四半期にサンプル出荷を開始、単価は1,000個受注時で31.50ドルとしている。 第4世代SHARCの第1弾製品。IIR(無限インパルス応答)、FFT(高速フーリエ変換)、FIR(有限インパルス応答)のハードウェアアクセラレータを追加したことで、初期のSHARCに比べ32bit浮動小数点の性能が2倍以上となり、シリーズ最高となる450MHz/2,700MFLOPSを実現。スタジオ録音機器やハイエンド向けエフェクトプロセッサ、業務用オーディオ、モデリングアプリケーションなどでの利用を想定する。 最高5MbitのオンチップSRAMも追加したことで、プロセッサの性能とヘッドルームを向上。従来に比べオンチップSRAMが60%増加し、高速で効率的なエフェクト処理が行なえるという。また、命令コードサイズを縮小したことで、オンチップメモリに30%の余裕を持たせたことも特徴。システム性能のバランスを図るため、初めてDDR2 SDRAMの外部メモリ用インターフェイスを搭載した。 演算/データ集中処理における高いサンプルレートと、最新オーディオフォーマットに対応するためのリンクポートも搭載。2個のSHARCの間でデータ転送が行なえる。さらに、パラレル命令インターフェイスを提供することで、シリアルよりも高速なデータ転送を可能とした。 前世代のSHARCとコード互換となっており、VisualDSP++開発やデバッグ統合環境を含む同社のCROSSCOREソフトウェアやハードウェアツールなどの開発ツールを使用している。
□アナログ・デバイセズのホームページ(英文) ( 2008年10月6日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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