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プラネックス、無線LAN搭載フォトストレージを'09年発売
-Bluetoothヘッドセットや、ハイビジョン録画LAN HDDも


参考展示されたデジタルフォトフレームの試作機

10月23日発表


 プラネックスコミュニケーションズ株式会社は23日、無線LAN関連製品などの新モデル発表会を開催した。会場では、2009年に発売予定のBluetoothヘッドセット/スピーカーや、無線LAN搭載デジタルフォトフレームなど、デジタルAV機器の試作モデルも展示され、製品ジャンルの拡大など今後の成長に向けた戦略が説明された。

 なお、同日に発表された無線LANルータの新製品については僚誌BB Watchで紹介している。



■ 無線LAN搭載デジタルフォトフレーム

スタンダードモデルのデザインイメージ(上)と仕様(下)

 動画/音楽/静止画対応の高機能モデルと、静止画/音楽のみのスタンダードモデルの2種類を発売予定。スタンダードモデルを2009年第1四半期、高機能モデルを同第2四半期に発売する。価格は未定だが、高機能モデルで3万円以内を目指すという。会場にはスタンダードモデルの試作機が展示された。

 スタンダードモデルは8型/解像度800×600ドットで、512MBメモリを内蔵。USBメモリやSD/MMC/メモリースティック/CF対応のカードスロットも備える。音楽はWMA/MP3/WAV再生に、静止画はJPEG/BMP/TIFF表示に対応する。

 大きな特徴は無線LANを搭載する点で、写真共有サイトのFlickrや、Picasaとの連携が可能。iPhoneで撮影された写真を、iPhone用ツールで簡単に転送できる機能も実装される予定。さらに、ウィジェット機能を搭載し、天気や株価などの情報を表示することも可能。現時点では、子会社の株式会社MJが提供する為替情報が30秒ごとに更新される機能を搭載することが決まっている。

 高機能モデルは、スタンダードモデルの機能に加え、MPEG-4やMPEG-4 AVC/H.264の動画再生にも対応。画面サイズはスタンダードと同程度を予定しているが、何らかの高画質化を行なうことも計画されている。

 また、Bluetooth機能も搭載し、携帯電話やスピーカーとの接続に対応。さらに、傾きや周囲の明るさ、人感センサーも搭載する。そのほか、P2Pによる複数台でのデータ同期に対応し、離れたところに住む家族同士で同じ子供の写真を共有するといった使い方を提案するという。


高機能モデルには動画再生やBluetoothなどの機能も スタンダードモデルの背面。USB端子やカードスロットを備える



■ Bluetoothヘッドセット/スピーカーなど

BT-02HSS

 耳掛け型のBluetoothヘッドセット「BT-02HSS」とBluetoothスピーカーの「BT-02SPKS」は、2009年第1四半期の発売で、価格は未定。いずれもA2DP/AVRCPのプロファイルをサポートする。マイクを内蔵し、ハンズフリー通話も可能。

 BT-02HSSはハウジング部にマイクを内蔵。カナル型イヤフォンのようなイヤーピースが付属し、耳穴に装着できる。BT-02SPKSは一体型のステレオスピーカーで、左右側面にユニットを搭載。ステレオミニ入力により有線での利用にも対応する。


BT-02HSSのイヤフォン部 音量などの操作ボタンも備える BT-02SPKS

 HDMI出力搭載の無線LANアダプタを利用したプレゼンテーションシステム「GW-AP300PR」も参考展示。パソコンに専用ツールをインストールすることで映像などを無線LAN経由で送信でき、無線LANアダプタからテレビやプロジェクタにHDMIで出力できる。

 IEEE 802.11b/gに加え11nドラフト2.0に対応。付属のPCソフトにより動画転送時に自動で圧縮を行なうことができ、MPEG-1/2/4やMPEG-4 AVC/H.264、WMV、MotionJPEGなどの動画をサポートする。HDMIのほかにアナログRGB(D-Sub 15ピン)も備える。


GW-AP300PRの無線LANアダプタ。背面にHDMIやD-Sub 15ピン端子を備える PC用ツールで映像が自動で圧縮/伝送される



■ ハイビジョン録画対応LAN HDDを2009年に製品化

久保田克昭代表取締役社長

 新製品や、今後の製品戦略について久保田克昭社長は「PC中心から、ゲーム、家電、携帯電話などの大きな市場にネットワーク技術が必須になる。誰でも簡単に使える製品の提供に今まで以上に注力する」と説明。

 主力の無線LAN製品では現在の店頭シェア20%から、30%への拡大を図っており、市場最小という無線LAN USBアダプタや、液晶付きの無線LANルータなど付加価値の高い製品を投入する計画を発表。また、無線LAN設定の簡易ツールなど、ユーザーの声を取り入れた製品開発の推進にも触れ「シェア30%は簡単では無いが、達成するために画期的な製品開発に着手している」と述べた。

 今後の製品のロードマップについては取締役 技術最高責任者の角智雄氏が説明した。デジタルフォトフレームなどデジタルAV分野の新製品を紹介したほか、ハイビジョン録画対応LAN HDDを2009年内に製品化予定としていることも明らかにした。

 この製品は、DTCP-IPに対応し、デジタルテレビとの接続でハイビジョン録画を可能にするもの。価格や詳細な仕様は公開されていないが、特定テレビメーカーとの協力により、予約録画などの機能も備えた専用モデルとしての開発を計画しているという。


取締役 技術最高責任者の角智雄氏 無線LAN搭載デジタルフォトフレームなどの製品化ロードマップ ハイビジョン録画対応LAN HDDも計画


液晶ディスプレイ搭載の無線LANルータも発売予定。会場に内部パーツが展示された 重さ4g、取り付け時の長さ2cmという、11nドラフト2.0対応で市場最小を誇る無線LAN USBアダプタを11月に発売 デジタルサイネージ市場にも2009年に参入予定


□プラネックスコミュニケーションズのホームページ
http://www.planex.co.jp/
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( 2008年10月23日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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