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米Cirrus Logicは28日、自動車用アンプ向けオーディオコンバータ内蔵DSPと、携帯機器向けのオーディオコーディックを発表した。既に量産が開始されている。 価格は、オーディオDSP「CS47048」が10,000個の注文で単価6.12ドル。100ピンのLQFPパッケージで出荷。オーディオコーディック「CS42L55」が10,000個の注文で単価1.73ドル。36ピンのxQFNパッケージで出荷される。
■ オーディオDSP「CS47048」 32bitシングルコアのオーディオプロセッサ、およびマルチビットのデルタシグマオーディオコンバータを内蔵した自動車用アンプ向けDSP。ADCやDAC、メモリ、SPDIF I/Oなどを統合することにより、自動車アンプの実装に必要なICの数を、最大で10個削減。必要な基板スペースとシステムコストを大幅に低減できるという。 コンバータの性能にはほとんど影響を及ぼすことなく、DSPが性能を発揮できる独自の技術を採用することにより、優れたアナログ特性を維持したまま、オーディオコンバータとDSPを1チップ化したとしている。 また、メディアプレイヤーやラジオ、Bluetooth、ナビゲーション装置などが自動車用オーディオシステムと統合される傾向を考慮し、内蔵サンプルレートコンバータを最大192kHzまで対応とした。
■ 小型コーディック「CS42L55」
メディアプレーヤーやヘッドセット、ゲーム機など向けの小型オーディオコーデック。パッケージ寸法が5×5×0.45mm(縦×横×厚み)と小型で、現在市販されている中で最も薄い携帯機器向けオーディオコーデックのひとつだという。 24bitで、無音再生時に5.1mWの低消費電力を実現。2つのモードを持つクラスHヘッドフォン駆動技術の採用により、クラスA/Bアンプと比べ、消費電力を50%近く低減するという。 低消費電力技術により、標準的なサンプルレートで使用する場合の電池寿命を延伸。音質を維持しながら、ヘッドホンでの再生時間を最大2時間延長した。 1.8V/2.5Vで動作し、1.8Vでヘッドフォンを駆動する場合、出力は17mW/ch。48kHzまでのサンプルレートをサポートする。
□シーラス・ロジックのホームページ ( 2008年10月28日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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