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ラックスマン株式会社は、自社開発のドライブメカニズムを搭載したステレオSACD/CDプレーヤー「D-08」を12月より発売する。価格は997,500円。 同社の2チャンネル専用機としては、10年ぶりとなるSACD/CDプレーヤー。メカニズム、デジタル回路、アナログ回路の3要素について、すべて初心に立ち返り、音質向上を図ったというフラッグシッププレーヤーとなる。 ディスクドライブ・メカニズムとして、同社オリジナルの「LxDTM」を開発。メカブロック全体の剛性と音楽信号読み取りの正確性、動作時の静穏性をコンセプトに新規設計し、防塵対策も徹底したシーリングシャッター付のアルミダイキャスト製の薄型トレイローダーを搭載した。 メカニズム全体を極厚の角材シャーシによって囲うボックス構造で強固にサポートし、外部振動を遮断。物量を投入したアナログ回路のための容積確保や信号の理想的な流れなどを考慮し、センターではなく左側にドライブメカを配置している。
デジタル回路のDACには、S/N比 132dBを実現したというTIのPCM1792Aをデュアル構成で採用。ジッタリダクション機能や、16bit信号を24bitに拡張するビットエクステンダー機能も備えている。 SACDの信号出力もDSDのダイレクト出力、マルチビットPCMへの変換を行なうかを、切り替え可能。D-08をDACとしてだけ利用するための、デジタル入力も3系統備えている(同軸×1、光×2)。
アナログ回路は、独自のODNF(Only Distortion Negative Feedback)回路を同社デジタルプレーヤーとして初採用。誤差検出アンプを変更し、差動入力FETの3パラ化により、1/10,000オーダーの歪率を実現したという。DACの差動出力は、完全バランス構成のONDF回路に入力され、次段のアンプを強力に、ローインピーダンスでドライブするという。 すべてのオーディオ用基盤は、音質に悪影響をあたえるレジストを廃したピールコートPCBを採用。出力端子は、アナログ出力がバランスとアンバランスをそれぞれ1系統、デジタル出力が同軸と光を各1系統装備する。3系統のデジタル入力も装備する。 外形寸法は440×400×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23kg。高音質ACインレットも採用。電源ケーブルは「JPA-15000」。リモコンはアルミ製の「RD-14」。 □ラックスマンのホームページ ( 2008年10月31日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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