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株式会社GDHは10日、2008年度第2四半期の決算を発表。売上高は前年同期比16.3%のマイナスとなる30億5,400万円。営業利益も同1億9,700万円から5億4,300万円の赤字に、経常利益も前年同期1億7,000万円から6億3,000万円の損失、純利益も同8,900万円から5億8,100万円の赤字となった。2009年3月期通期の業績予想も大幅に下方修正されている。 同社はこれを受けて、グループ会社である株式会社ゴンゾ(GONZO)によるアニメ事業の大幅なスリム化を決定。現在年間8作品程度を、社内4スタジオと協力会社への外注で製作している体制を見直し。確実に投資回収が見込める作品に厳選し、制作部門を1つに集約。社内で年間4作品程度の体制に移行するとともに、既存の制作ラインの設備や人員などの一部を、別会社に売却/転籍させるという。 業績悪化の要因について同社は、アニメDVDなどのビデオ販売収入の減少や、参入企業や制作本数増加によるアニメ市場の競争激化を挙げている。アニメ事業に関しては「ストライクウイッチーズ」や「鉄のラインバレル」などの新作は人気だが、事業全体の売上高17億9,000万円に対し、営業損失3億2,200万円と赤字。オンラインゲーム事業は12億5,000万円の売上高で、営業利益2億円となっている。 2期連続の大幅赤字決算や債務超過といった状況を解消するため、同社はいわかぜ1号投資事業有限責任組合による株式の公開買い付けに賛同。同組合に対する第三者割当増資を実施し、同組合を運営/管理するいわかぜキャピタル株式会社と協力しながら、10月1日より新経営体制を発足させている。今回のアニメ事業の縮小は、推進される構造改革の一環。 しかしながら、「日本のアニメそのものは依然として世界的に人気が高く、将来的に有望な市場であることに変わりはなく、GONZOブランドもアニメファンを中心に世界的に浸透している」とし、GONZOブランドの存続とアニメ制作の継続を表明。「構造改革断行後は、GONZOブランドのもと、魂を震わすタイトルを創り出すことに経営資源を集中させ、グローバルに通用する優良なコンテンツ会社を目指す」としている。具体的な中期経営計画は2009年2月に発表する予定。
なお、今回の決算を受け、8月に発表した2009年3月期通期の業績予想値も修正。売上高は前回予想の80億円から61億円に、営業利益は1億円から13億8,100万円の損失、経常利益は2,000万円から、15億8,000万円の損失、純利益は3億2,900万円の損失から、16億円のマイナスと、いずれも大幅な下方修正となった。アニメ作品制作の新規受注の見直しなどが影響している。
□GDHのホームページ
(2008年11月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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