三洋、ラジオ録音を充実させた約3万円のボイスレコーダ －スピーカー/アンテナ入力用クレードルが付属

マルチクレードルに搭載したところ。左側にあるのはAMラジオ用のループアンテナ

11月21日発売 標準価格：オープンプライス

　本体にメモリは内蔵していないが、microSD/SDHCカードスロットを装備。2GBのmicroSDカードが付属する。基本はPCM(WAV)とMP3形式での録音が可能なボイスレコーダだが、AM/FMチューナを内蔵し、ラジオ録音機能を備えているのが特徴。また、ステレオスピーカーを備えたマルチクレードルを同梱。音楽ファイルや録音したラジオなどを高音質再生し、デスクトップオーディオとしても利用可能。

ICR-RS110MF	スピーカーは斜め上に向けて角度がついている	本体を外した状態

　また、スピーカーの背面には同梱するFM用アンテナ、AM用ループアンテナを接続する端子も用意。「外部アンテナとの接続など、感度を向上させようとするとボイスレコーディング機能でノイズが増えてしまう。そうした回路をマルチクレードル側に搭載することで受信感度向上と録音音質の維持を両立した」という。

背面にはACアダプタ、AMアンテナ、FMアンテナが接続できる	AMアンテナの接続はソケット式。FMはバネ式だ

　本体にステレオマイクを搭載。16bit/44.1kHzのリニアPCMに加え、MP3は44.1kHz、128/192kbps、22.05kHz/64kbps、モノラルで16kHz/32kbps。外部ステレオマイク接続用端子も備えている。

　音楽ファイル再生も可能で、MP3(16～320kbps)、WMA(32～192kbps)に対応。WMA DRMもサポートする。10mW×2chのヘッドフォン出力と、80mWのモノラルスピーカーも本体に搭載。クレードルに搭載するスピーカーの出力は0.5W×2chとなっている。

録音予約をしているところ

　ラジオ録音は曜日/時刻指定で行ない、繰り返し録音も可能で、毎日/毎週/1回のみの3パターンが選択可能。予約設定を5個まで保持することもできる。また、ラジオの時報を受信し、自動的に内蔵時間のズレを修正する機能も用意する。

　タイマー予約したファイルは、予約設定1～5ごとに、「T1」、「T2」などの名前でフォルダが作られ、その中に録音ファイルが蓄積されていく。予約以外で録音したファイルは、AMであれば「AM」、FMは「FM」フォルダに保存される。保存ファイルのリスト表示も可能。削除ファイルを一旦保持する「ごみ箱機能」も備えている。

　録音ファイルは50%から200%まで、21段階の再生速度調節が可能。録音/再生中に頭出し用のインデックス設定を打つこともできる。また、本体のみでファイル分割も可能。本体上部にはラジオ局のダイレクト選局ボタンも備えている。

ダイレクト選局ボタンも供えている	右側面	USB端子とmicroSDカードスロットはカバーで覆われている

単3電池1本で駆動。エネループが付属し、充電も可能

　メイン処理用のLSIに「DIPLY ENGINE II」を採用。省電力を実現しており、単3アルカリ電池1本で約23時間30分(PCM 44.1kHz)/53時間30分(MP3 64kbps)の録音が可能。ラジオ録音はAMが約20時間、FMが約17時間(どちらもMP3 128kbps)。再生時間は約24時間(PCM 44.1kHz)、約53時間30分(MP3 64kbps)。エネループの単3電池1本を同梱し、本体で充電することもできる。

　PCとの接続はUSB 2.0(miniB端子)を使用。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。クレードル側にPC接続端子は備えておらず、クレードル接続時にも本体側面のUSB端子を使用する。本体の外形寸法は約113.5×49.5×18mm(幅×奥行き×高さ)。電池を含めた重量は約92g。クレードルの重さは約620g。クレードルは付属のACアダプタで駆動。イヤフォン、AMループアンテナ、FMアンテナなども付属する。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0811news-j/1111-2.html

(2008年11月11日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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