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ソニーは、東京・銀座のソニービルにおいて、200型スクリーンでの3D上映などを行なうサッカー関連イベント「Sony×Football」を11月17日~23日と25日~30日に開催する。入場は無料(イベント内容により人数制限あり)。イベント初日となる17日、“ブランドアンバサダー”のプロテニスプレーヤー錦織圭(にしこり けい)選手らによるトークセッションを行なった。 ソニーは、2007年からFIFA(国際サッカー連盟)オフィシャルパートナーとしての活動を始め、大会スポンサーなどを務めている。今回の取り組みは、エレクトロニクスや映画、音楽、ゲームなどの事業を連携した形で、“サッカーの持つ感動の力”と“ソニーの求める感動”を合わせて世界中の人々に提供することを目的としている。期間中は、会場のソニービル8Fコミュニケーションゾーン「OPUS」において、200型スクリーンでの3D映像などの上映を中心に、参加型ゲームイベント(22日)やトークショー(30日)などが予定されている。
ソニーはサッカーを通じて、液晶テレビBRAVIAやビデオカメラのハンディカムなどの映像機器で、試合観戦を楽しむという利用シーンを提案するほか、auの携帯電話「フルチェンケータイ re」でFIFAクラブワールドカップの公式ケータイを限定発売するといった製品でのコラボレーションも行なっている。 17日には、2008年よりソニーとスポンサー契約(所属契約)を結び、同社の“ブランドアンバサダー”を務める錦織圭選手と、サッカー解説者でスポーツジャーナリストの中西哲生氏を招いて、「Sony×Football」の内容を映像などで体感しながら紹介。サッカーを含めたスポーツと映像の楽しみなどについて語るトークセッションを行なった。 錦織選手は日本男子として16年ぶりという海外ツアー優勝を果たした18歳のプロテニスプレーヤーとして知られるが、小学生の頃にサッカーの経験があり、その経験もテニスに活かされているという。また、拠点としている米国でもサッカーの試合をテレビで観戦しているとのこと。
錦織選手と中西氏は、ソニービル8階OPUSにある200型スクリーンにて、FIFA公式大会のダイジェスト映像を鑑賞。ワールドカップをはじめ、ユース大会やフットサルなど全ての公式大会をハイビジョンで撮影した映像の中からセレクトされたシーンを見て、錦織選手は「ボールの回転まで良く見える」と、プレーヤーとしての視点で関心を示す。 中西氏は「ハイビジョン映像でのサッカーの見どころはなんといっても鮮明さ。選手の足の曲がり具合など、細かい動きが良く見えて、子供たちの技術の向上という点でも参考になる」と説明した。
また、7月に仏マルセイユで行なわれたFIFAビーチサッカーワールドカップの模様を3Dで上映。ソニービルでは7月に沖縄の美ら海水族館の映像を3D上映するイベントを行なっていたが、今回の「Sony×Football」期間中も同様に、専用メガネを用いて立体映像が楽しめる。
3D映像を見終えた錦織選手は「選手や観客がリアルすぎて、ボールが自分のところに飛んできそうなほど近い感じがした」と驚いた様子。中西氏は「サッカーもテニスも、試合は1カ所でしかリアルは無いですが、ソニーの力があれば映像でバーチャルなのにリアルにテレビ画面じゃないように見える日が来るかもしれない。サッカーのパブリックビューイングも、ソニーが将来的にはリアルに見せてくれるのでは?」と興奮していた。 12月には次のFIFA公式大会として東京・国立競技場ほかでクラブチームの世界大会「FIFAクラブワールドカップ」を控えている。会場では“ゴスペラーズ vs 常田真太郎(from スキマスイッチ)”による、大会テーマソングの「SEPTENOVA」のプロモーション映像も紹介。イベント期間中はメッセージ映像の上映も行なわれる。“サッカーつながり”でゴスペラーズとも仲が良いという中西氏によれば「本当にサッカーが好きで、話していてもサッカー選手と変わらない知識」だという。錦織選手は「ゴスペラーズもスキマスイッチも大好きで、僕にとってはベストマッチ」と喜んでいた。
■ サッカーをやる人、観る人全てを楽しませるイベントに
イベントの趣旨などを説明したソニーのブランドマネジメント部統括部長の菅原健一氏は「FIFAのパートナーとなったことで、スポーツの持つ感動と魅力を多くの人と分かち合いたい。これがソニーがサッカーにかける夢」と語る。 菅原氏は新しい取り組みとして「特に注目して欲しいのがヨーロッパ・アーセナルのホーム『エミレーツスタジアム』での試み。スタジアム用の最新機器が使われているだけでなく、最高画質コンテンツのPSPへのワイヤレス送信や、ハイライト映像のアーカイビングなど、様々なトライアルが行なわれている。これまで音楽、映画、ゲームなどのコンテンツを提供してきたが、コンテンツを個々に楽しむだけでなく、スポーツ体験と組み合わせられたら、という挑戦も我々の夢。今後も新しい楽しみ方を提供するスタジアムが世界中で増えていくと思われるが、スタジアム以外でもリビングやホームシアター、スポーツバーなど様々な場面で、サッカーを軸としての楽しみ方に取り組んでいる。この取り組みの一部を体感して欲しい」とした。
錦織選手は今回の取り組みに対して「ソニーだからできる映像、特に3Dには感動しました。今回のSony×Footballでサッカーが盛り上がれば」とコメント。中西氏からの「今度はSony×Tennisというのもぜひ」という提案にも笑顔を見せた。また、中西氏は「サッカーをやる人だけでなく、取り巻く全ての人々を楽しくさせてくれるのがソニーだと思うので、このコラボレーションに期待して欲しい」とした。
□ソニーのホームページ ( 2008年11月17日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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