テレビ東京、アニメ「NARUTO」を放送約1時間後に海外配信 －キー局初。タイムラグ無く配信して海賊行為抑制

(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ ぴえろ

2009年1月8日より開始

　技術・課金・マーケティング面で、米Crunchyroll(クランチーロール)とパートナーシップを結び、北米を中心とする全世界を対象としており、条件の整った地域で順次視聴可能にしていくという。Crunchyrollは現在、日本のアニメを中心とする動画投稿サイトを併設した、アニメファン向けのSNSを運営。しかし、今回の配信が開始される1月8日以降は、個人制作された映像以外は投稿受付を停止。サイトに掲載される映像は著作権者の了解を得たもののみになるという。

　また、有料配信動画には広告が入っていないが、CrunchyrollのWebサイトでは、有料放送開始から7日後に、広告付で無料ストリーミング配信も開始。同時期に米Vizmediaも通じ、P2Pを使ったテレビ配信システム「Joost」や、動画配信サイト「Hulu」でも広告付きストリーミング配信を実施する。

　今回の試みについてテレビ東京では、「日本のアニメは、日本での初回放送から現地での吹替え版正式リリースまでに長い時間がかかることから、ファンが自主的に字幕をつけたものがインターネットを通じて非正規に流通し、アニメーション業界にとって、大きな問題となっている。今回のプロジェクトは、最新作品をほぼ時差なく世界中のファンに提供することにより、こうした海賊行為を抑制することに資するものと期待される」とコメントしている。

□テレビ東京のホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/ir/jpn/press/pdf/081117.pdf

(2008年11月17日)

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